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自治体の皆さまへ

介護のイロハのイを知ろう(2)

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東京都足立区 クリエイティブ・コモンズ

■現場を支えるプロフェッショナルたち
「ここでは要介護・要支援認定を受けた際に利用できるサービスの一例と、介護の現場で活躍する皆さんをご紹介します。」

◆日常生活の手助け 訪問介護 介護福祉士など
○一人ひとりの課題をサポート
訪問介護と聞くと、入浴や排せつの介助といった「身体介護」のイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。一人暮らしや高齢世帯などの場合では、掃除や洗濯、買い物代行などの「生活援助」も行っています。
○訪問介護の中核を担う
サービス提供責任者の業務は、派遣するヘルパーの調整や、サービスがしっかり提供されているかのチェックなど多岐にわたります。私たち自身が訪問介護に行くこともあるので、マネジメントと現場の両面がある仕事です。

▽佐々木ケアサービス株式会社
サービス提供責任者・介護福祉士
増田 仁美(ますだひとみ) さん
私のマストアイテム:タオル
訪問時は手を洗う回数が多いので、何枚も持ち歩いています!

◆健康管理と医療ケア 訪問看護 看護師など
○医療と介護の融合
日ごろの入浴や食事介助などの身体介護のほかに、体温や脈を測り、体の状態に異変がないかをチェックすることが私たちの仕事です。また、主治医の指示に基づいて点滴や痰(たん)の吸引など、状態に応じた医療的なケアもします。
○チームとなって支えていく
「歩けるようになりたい」「健康状態を維持していきたい」など、目標は人によって様々です。ご本人の希望を可能な限りかなえていくために、主治医やホームヘルパーなど、様々な職種の方と連携しながら寄り添っています。

▽かもめ訪問看護ステーション
訪問看護認定看護師
羽田雅代(はだまさよ)さん
私のマストアイテム:聴診器
訪問時、利用者さんの脈を測るときに使います!

◆自宅でリハビリ 訪問リハビリテーション 理学療法士、作業療法士など
○「動作」のエキスパート
ご本人のリハビリだけでなく、介助をする周りの方に対して、負担が少ない体の使い方の助言などをしています。生活の中でどのように体を使うと、ご本人も周りの方も楽に、安全に過ごせるかをいつも考えています。
○「できること」に着目する
私たちは皆様の「できること」を見つけるプロです。自分の体がうまく動かないと気持ちが落ち込んでしまいがちですが、できる部分を少しずつでも伸ばせるよう、サポートしていきます。

▽慈英会病院理学療法士・認定訪問療法士
大池義明(おおちよしあき)さん
私のマストアイテム:ボール
リハビリのときに掴(つか)んだり、投げたりして使っています!

◆施設に通う 通所介護・リハビリテーション 介護福祉士、理学療法士など
○通所施設は大きく分けて2種類
通所施設には、日常介護がメインのデイサービスと、リハビリや医療ケアをメインとしたデイケアがあります。私たちデイケアには医師や理学療法士などの専門職が常駐し、生活介護に加えて、個々に合わせた機能回復訓練を行っています。
○介護負担の軽減にも
施設に通所するメリットは、介護をしている方にもあります。お仕事などでご家族様の介護が難しかったとしても、日中は私たちにお任せいただくことで、介護をする皆様の負担軽減にもつながります。

▽通所リハビリテーション
「げんき」「オバマ」「きずな」統括所長
木村誠(きむらまこと)さん
私のマストアイテム:三色ボールペン
メモを取る機会が多いので、色分けができるボールペンは必須です!

■介護サービスに「満足している」方は約7割
4年度実施の「足立区高齢者等実態調査」によると、要介護認定を受けている方の多くが介護サービスに満足しているという結果が出ています。
・紙面に登場した皆様のインタビューのロングバージョンを、区のホームページで公開しています。
・この紙面に登場しないサービスや費用の目安など、くわしくは区のホームページをご覧ください。

■令和6年度中「すこやかプラザ あだち」江北にオープン!
保健センターや子育てサロンなどの機能を備えるだけでなく、「医療・介護連携の拠点」としての役割も担います。新たに設置される「医療・介護連携センター」では多職種が参加する研修を開催し、医療・介護の連携を強化していきます。

○医療と介護で区民の生活を守る
介護を受ける方の身体機能を良くするのは「医療」の専門で、生活機能を良くするのは「介護」の専門です。区民の生活を守るためにはどちらも欠けてはなりません。医療で体を良くすることだけではなく、介護で生活を良くしていくという、2つが嚙(か)み合うことが重要です。

○同じ方向を向き、連携できる拠点に
「すこやかプラザあだち」のオープンには大きな意義があります。色々な職種が同じ立場で話し合う公設のフィールドができるからです。医師会や薬剤師会など、様々な団体が垣根を超えて、区民を第一に考えた支援チームとして連携しやすくなる場になることを期待しています。

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