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あだちベジタベライフ10年の軌跡 〜そうだ、野菜を食べよう〜その1

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東京都足立区 クリエイティブ・コモンズ

今号では、事業開始から10年の節目を迎えた「あだちべジタベライフ」の取り組みを特集します。さあ、あなたも! Let’s(レッツ)べジタベ♪
さらにくわしい内容やロングインタビューはコチラ!

A:はじまりのはじまり 2013年

足立区は2013年まで、あらゆる健康対策を総花的(そうばなてき)に進めていましたが、思ったような成果が得られませんでした。そこで足立区が注目したのが、当時、区民1人あたりの医療費が23区で最も高かった「糖尿病」。総花的な健康対策から「糖尿病対策」1本に絞った、新たな健康事業がここからスタートしました!

(1)すべてはショッキングなデータから

「足立区民の健康寿命は都平均より約2歳短い」。このショッキングなデータが糖尿病対策に舵(かじ)を切ったキッカケです。区の糖尿病対策のポイントは「野菜を食べること」。区民のみなさんに野菜を食べてもらうにはどうしたらよいか…。そうして生まれた事業が「あだちべジタベライフ」です。
(グラフ)
健康寿命平均の比較(2010年)
[出典]
東京都=厚生労働科学健康寿命研究
足立区=「厚生労働省健康寿命の算定プログラム」により、平均自立期間を区が算出

男性
東京都:78.33歳
足立区:76.36歳

女性
東京都:82.98歳
足立区:81.04歳

<男女ともに約2歳短かった!>

「当時のあだち広報でも大きく特集!」

(2)あだちベジタベライフ3つのポイント

1.野菜から食べる(ベジ・ファースト)
・食物繊維が豊富な野菜から食べることで、血糖値の急上昇を抑え血管を守る
・糖尿病をはじめ、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の予防に役立つ

2.目標は1日350グラム以上! 野菜を3食しっかり食べること
・野菜は、ビタミン、ミネラル、食物繊維など健康に必要な栄養素を多く含んでいる
・生野菜なら1日に両手3杯くらい、茹でた野菜なら片手2杯くらいの量を目安に食べる
(画像説明)
<これで約120グラム!>
「普段の食事を振り返ってみましょう。余裕で摂れてる? それともちょっと足りないかも?」

3. 野菜をよく噛んで食べる
・満腹感が早く得られるので食べすぎを防ぎ、肥満防止になる
・脳が活性化され、集中力や記憶力が上昇する

B:野菜を食べやすい 環境づくり
「多くの区民のみなさんに野菜を食べてもらうことはもちろん、特に若い世代に手軽に、いつでも野菜を食べてもらうには?」。足立区がたどり着いた答えは、区内の飲食店やスーパー、コンビニなどにご協力いただくことでした!「ちょっと野菜を多めにする」「サラダを先に提供する」など、それぞれができる「ベジタベ」に取り組んでくださっています。

(3)なんと827店舗! べジタベライフ協力店

取り組みの結果、事業開始からの10年間で協力店はどんどん増加! 現在、827店舗にご協力いただきながら「住んでいるだけで自ずと健康になるまちづくり」を推進しています。

レストラン 一粒の麦 (花畑4丁目34番16号)
2013年からべジタベライフ協力店です。お客様の健康を支えることができると思い登録しました。野菜が多いと栄養価も高くて、彩(いろど)りも良い。ランチメニューにはサラダをつけて「ベジ・ファースト」。野菜を食べることが「自然に」できるのが理想ですよね!
(写真)
サービス管理責任者 栗山(くりやま)さん、調理担当 柴川(しばかわ)さん
<野菜が増えて彩りも鮮やかに!>

(4)ターゲットは若い世代

「あだちべジタベライフ」開始当初の調査(簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)、足立区政に関する世論調査、国民健康保険加入者の特定健康診断結果などから経年推移を分析・比較)で、男女別に見ると若い世代の野菜摂取量が少ないことが分かりました。そこで、若い世代の行動様式に合わせて飲食店やスーパー、コンビニなどにもご協力いただいています。

セブンアンド アイグループ(セブンアンド アイグループと足立区は区政全般に係る包括連携協定を締結している)と連携したこれまでの取り組み
野菜や関連商品の売り場、客席などにPOP(ポップ)やのぼり旗を設置して啓発!
※写真は過去の取り組みの事例
(写真)
イトーヨーカドー アリオ西新井店の野菜売り場
(写真)
セブン-イレブンでは、啓発のほかコラボメニューも発売
(写真)
デニーズ 梅島店の客席にPOPを設置

(グラフ)
2015年度 足立区食習慣調査 年代別推定野菜摂取量
20歳代
男性:187.9グラム
女性:227.9グラム

30歳代
男性:217.5グラム
女性:249.0グラム

40歳代
男性:213.7グラム
女性:231.3グラム

50歳代
男性:200.4グラム
女性:304.9グラム

「若い世代の野菜摂取量が特に少ない!」

C:子どもたちへのアプローチ ひと口目は野菜から

健康なカラダは、良い食習慣から。足立区では、保育園や幼稚園の就学前から小・中学生まで、健康になるための合言葉として「ひと口目は野菜から」を徹底しています。給食を通して、大人になっても健康を保てる生活習慣が、子どもたちに身についています。

→続く

問合せ:
こころとからだの健康づくり課 健康づくり係【電話】03-3880-5433
学務課 おいしい給食担当【電話】03-3880-5427

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