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自治医科大学附属病院 連携協働コラム(2)

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栃木県下野市

2.食生活習慣とうつ病の関係
食事の内容だけでなく、規則正しく食べることも心身の健康に影響します。特に、頻繁に間食や夜食を摂る人は、うつ病の発生率が高い傾向にあります(9)。一方で、朝食をしっかりと摂る習慣のある人々は、うつ病の発症率が低いという調査結果が示されています(9)。これらの事実から、食事の習慣が心の健康にも影響を及ぼすことが理解できます。

3.レシピの紹介
◇鮭とほうれん草のご飯
(1人分346kcal、タンパク質…15g、食塩…1.4g)
▽材料(4人分)
・鮭の切り身…2切れ
・ほうれん草…1束
・ご飯…2合、
・しょうゆ…大さじ2
・みりん…大さじ1
・砂糖…小さじ1
・水…100ml
・白ごま…大さじ1

▽作り方
(1)鮭は一口大に切り、ほうれん草は洗ってざく切りにする。
(2)鍋に水としょうゆ、みりん、砂糖を入れて沸かし、鮭を加えて煮る。
(3)鮭に火が通ったら、ほうれん草を加えてさっと煮る。
(4)ご飯を器に盛り、鮭とほうれん草の煮汁をかける。
(5)白ごまをふりかけて完成。

◇納豆とチーズのオムレツ
(1人分325kcal、タンパク質23g、食塩1.6g)
▽材料(2人分)
・納豆…2パック
・卵…4個
・チーズ…30g
・塩…小さじ4分の1
・こしょう…少々
・サラダ油…大さじ1

▽作り方
(1)納豆はタレとからしを混ぜておく。
(2)卵はボウルに割り入れて塩・こしょうで味付けし、よくかき混ぜる。
(3)フライパンに油を熱し、半量の卵液を流し入れる。
(4)卵が固まりかけたら、納豆とチーズを半分ずつのせる。
(5)卵を半分に折りたたみ、皿に盛る。
(6)残りの卵液と具材も同様にしてオムレツを作る。

◆おわりに
食事とうつ病の関連性と、心身の健康を維持するための食生活の秘訣について解説しました。食事は私たちの心身の健康に大きな影響を与えます。バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を行うことで、うつ病の予防につながるでしょう。健康的な生活習慣を続けて、心身ともに健康な生活を送りましょう。

[文献]
(1)Diabetes Care 35(5): 1171-1180, 2012
(2)Diabetes Care 22(7): 1071-1076, 1999
(3)Arch Gen Psychiatry. 67(3): 220-229, 2010
(4)Psychiatr Serv. 52(4):529-531, 2001
(5)J Clin Psychiatry. 75(9): e906-915, 2014
(6)日本生物学的精神医学会誌26: 54-58, 2015
(7)Br J Psychiatry. 202: 100-107, 2013
(8)Psychiatry Clin Neurosci. 72(7): 513-521, 2018
(9)J Psychiatr Res. 102:23-28, 2018

◆著者略歴
共立女子大学・共立女子大学大学院博士後期課程 卒業
病態栄養専門管理栄養士、腎臓病病態栄養専門管理栄養士、糖尿病療養指導士、NST専門療法士などの多数の資格を有し、医師と連携して、実践できるわかりやすい食事療法をめざして活動。

◆食事や栄養、健康に関する質問をお寄せください
食事や栄養にまつわる疑問や悩みはありませんか?メールやFAXでお寄せください。
宛て先:総合政策課
【メール】info@city.shimotsuke.lg.jp
【FAX】32-8606

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