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自治体の皆さまへ

那須与一伝承館通信 第82回

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栃木県大田原市

■かつて大田原は県でした
今年は、現在の形の栃木県が誕生してから150周年の節目の年です。そして現在、大田原市は栃木県にある自治体の一つです。しかしかつて、「大田原県(おおたわらけん)」という県が存在していました。
明治4(1871)年7月に「廃藩置県(はいはんちけん)」が行われると、多くの藩はそのまま県となりました。この時、下野国内(しもつけこくない)も例外ではなく、大田原の城下町や上石上、下石上、中田原、町島、荒井、戸野内、今泉、狭原などの旧大田原藩領(きゅうおおたわらはんりょう)は大田原県となりました。
ちなみに、南金丸や羽田などの旧黒羽藩領(きゅうくろばねはんりょう)は黒羽県に、佐久山や平沢、滝沢、薄葉、福原、大神、八木沢(現・親園)、市野沢、鹿畑などの旧旗本領(きゅうはたもとりょう)や旧幕府の直轄地(ちょっかつち)は日光県になりました。
しかし、大田原県は短命に終わります。大田原県誕生から4か月後の11月、県の再編成が行われました。この時大田原県は、宇都宮県(うつのみやけん)に吸収されました。さらに、明治6(1873)年には栃木県と宇都宮県が統合され、現在の栃木県となりました。両県が統合された6月15日は、現在「県民の日」として親しまれています。

問合せ:那須与一伝承館
【電話】0287-20-0220

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