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自治体の皆さまへ

広報うつのみや+(プラス) 「男女共同参画社会」の実現に向けて(5)

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栃木県宇都宮市

■INTERVIEW みんなでつくる私たちの未来
石井小学校 PTA会長 石井 由貴(いしい ゆき)さん
・中学生の息子と小学生の娘を持つワーキングマザー

Q:女性のキャリア支援を行うようになったきっかけは何ですか?
私は、大学院修了後、民間会社に就職し、育児休業を取得しました。復職後、短時間勤務や残業なしの勤務で働きましたが、思うように仕事ができず、歯がゆい思いをしました。私のような体験をしている女性や結婚・出産後も働き続けたいと考えている女性を支援したいと考え、女性のキャリア支援を行うようになりました。その後、独立してキャリアコンサルタントとして活動、また大学院で研究をするとともに、夫の転職がきっかけで8年前から宇都宮市に在住しています。

Q:PTA会長になろうと思ったきっかけについて教えてください。
息子が小学4年生の時、PTAの執行部にお誘いをいただき、活動していく中で、会長職への打診をいただきました。会長職は大変な役職ではありますが、挑戦してみようと引き受けました。
私が会長になることで、特に子どもたちに「リーダーは男性」というイメージを解消するきっかけや、今後、会長になる女性の参考になればと思っています。地域活動でも、女性も意思決定の場にいて、実務の場面に男性もいる、というのが普通になっていくと良いと考えています。
女性に限らず外国の方や障がいのある方など、多様な背景を持つ人が意思決定の場に参画することで、より良い組織運営につながるのではないかと思います。

Q:仕事・子育てなどの両立について教えてください。
共働きで子育てをしているので、夫婦で家事を分担しており、夫は、毎日の朝食やできる限り夕食を作るなど、主に炊事を担当しています。夫は、私のPTA会長としての活動にも当初から応援してくれていて、悩みがある時は、相談にも乗ってくれます。こうした私たちの姿は子どもにも好影響を与えているのか、中学生の息子は炊飯を担当し、小学生の娘は洗濯物の取り込みなど、できる範囲でお手伝いをしてくれます。

Q:女性の生き方や働き方についてどのように考えていますか?
「家事・育児は女性」という性別役割分担意識がまだ残っている中、子育て中の女性は孤独になりがちです。社会との接点を持ち続けることは、地域で安心して暮らせることにつながるため、女性が集まれる場が増えると良いと思っています。また、仕事を続けることでも、社会との接点を持つことができます。女性たちが当たり前に働き続けられるよう、企業や行政、地域における理解と支援が必要だと思います。
女性の活躍は経済の活性化にもつながります。女性だけでなく、家事や育児、介護や病気などで長時間働くことができない人も増える中、性別や労働時間によって評価されるのではなく、一人ひとりの個性や能力を大切にしながら、公正に評価される社会であってほしいと思います。

■未来のために、私たちにできることは? 読者の声をお聞かせください
広報うつのみや+(プラス)は、年に数回編集します。
55ページのはがき(本紙参照)で、テーマに対するご意見をお寄せください。

◇広報うつのみや+
わたしもあなたも誰もが個性と能力を発揮できる
男女共同参画社会の実現に向けて ID:1032990

問合せ:市民まちづくり部男女共同参画課
【電話】632-2346【FAX】632-2347【メール】u1810@city.utsunomiya.tochigi.jp

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