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特集「小山の高校生vol.1」~部活動と仲間~(3)

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栃木県小山市

■「心に決めた揺るぎない目標」小山高等学校 剣道部
剣道と聞いて、真っ先にどこの高校が頭に浮かぶでしょうか。2022年6月に行われた第69回関東高等学校剣道大会にて男子優勝、女子準優勝を果たした小山高校剣道部。同年10月に行われた第77回国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)では女子が小山高校単独チームで出場、男子が佐野日本大学高等学校との合同チームで出場し、ともに優勝を果たしました。また、2023年6月に行われた第70回関東高等学校剣道大会にて女子優勝、栃木県勢33年ぶりの快挙となりました。常に上位であり続ける小山高校剣道部。今回は男子部長の関口真弥(せきぐちまなや)さん(三年)、女子部長の牛久寧々(うしくねね)さん(三年)にその強さについて迫りました。

◇これまでも、これからも 目指すは“日本一”
幼稚園生のときに剣道を始めたという関口さん。『日本一』という目標が日々の原動力になっていると話します。「まずは一つ一つの大会を全力でやりきり、高校卒業後も日本一を目指し、目標を達成できたあとも更に上のステージで勝ちたい」と意欲を見せてくれました。
小学一年生のときに剣道を始めたという牛久さん。部活動をしながら住まいのある鹿沼市からの通学は容易ではありません。「通学に時間がかかり、練習時間が減ってしまうため、夜に体幹のトレーニングを行ったり、日々の食事に気を付けたりしています。日本一になるという目標は今後も変わることなく、高校を卒業しても『日本一』という目標に向かって頑張りたい」と話してくれました。
強い志を持った二人。この先も大舞台で彼らの名前を目にすることができることを期待しています。

◇個人で勝つよりも“チーム”で勝ちたい
剣道場の外まで鳴り響く生徒達の掛け声、バチッバチという竹刀が当たる音、踏み出した足の音。剣道場の隅から隅まで代わる代わる打ち合う光景は思わず後ずさりしてしまう程の迫力。
顧問の先生からの「先輩と後輩、厳しい上下関係を築くのではなく、なんでも言い合える兄弟のような関係を築きなさい」という教えのとおり、日々互いに気づいた点は先輩・後輩関係なく指摘し合いながら練習しているそうです。剣道は個人競技と思われる方も多いかもしれませんが、「チームで勝ってこそが剣道。チーム一丸となって頑張りたい」と二人は口を揃えて言います。
剣道で重要なことは技術だけではないと言います。日頃から「徳を積むような行動を心がけなさい」と指導を受けている小山高校剣道部。朝は剣道の練習ではなく、みんなで学校の掃除を行っているそうです。「心を清める良い時間になっている」と関口さんは話します。
高校三年生の二人は、中学三年生の頃からコロナ禍の影響を受けてきた世代。相手を圧倒するあの掛け声も出せずに練習していた時期もあったそうです。取材当日も多くの生徒が面の下にマスクを着けて練習していました。それでも最近はようやく思うような練習ができていると言います。「高校生活三年間、剣道で日本一になることだけを考えてやってきた。先輩達が活躍してきて、自分が三年生になった今、最後までやりきりたい」と関口さん。「日本一になって、いつも応援し、協力してくれている両親に恩返しをしたい」と牛久さん。
技術面も精神面でも日々鍛錬を続けている小山高校剣道部。活躍に期待が膨らみます。

◆教えて!先輩
小山高校剣道部出身の先輩に当時の部活動が現在に活かされていること、高校生へのメッセージを聞いてきました。お話を伺ったのは現在、栃木県警察警備部機動隊に勤務している市川巧(いちかわたくみ)さん。市川さんは高校三年生、部長を務めているときに小山高校最高成績であるインターハイ準優勝を果たしました。第77回国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)では成年男子で優勝した市川さんは現在も第一線で活躍されています。高校生活での経験は今の自分につながっていると言います。

◇とことん考える!
「顧問の先生が自主性を求める方でした。日本一になりたいという目標を達成するために、どうしたら達成できるのか、すごく考えました。そして取り入れたのが朝のトレーニング。朝6時に集合し、ダッシュ練習をしたり、野球部のタイヤを借りてタイヤ引きしたりして体づくりを行いました。自己分析をして、目標達成のために何が必要か考え、実行するというのは今の仕事にも活かされていると思います。現役の高校生には、限られた時間の中で一日一日を大切にしてほしいです。同じ目標に向かって取り組む仲間は一生の宝物になります」と話してくれました。

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