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特集「小山の高校生vol.1」~部活動と仲間~(2)

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栃木県小山市

■「代々受け継がれる一意音心」小山城南高等学校 吹奏楽部
マーチングを見たことがある人はどれくらいいるでしょうか。小山城南高校吹奏楽部は、座って演奏する吹奏楽と動きながら演奏するマーチング両方で活躍しています。2022年の栃木県コンクールでは吹奏楽、マーチングともに金賞を受賞。東関東大会では吹奏楽で銀賞、マーチングで銅賞を受賞しました。歴代数々の賞を受賞してきた小山城南高校吹奏楽部には「一意音心(いちいおんしん)」というスローガンがあります。一つ一つの音に心を込めて演奏する。今回はそんな意志を引き継ぐ部長の熊倉友菜(くまくらゆうな)さん(三年)、マーチングリーダーの矢木穂香(やぎほのか)さん(三年)にお話を聞きました。

◇何事も全力で
「部長として、周りをよく見るようにしています」と熊倉さん。「マーチングは、生徒が曲選びから意見を出し合いながら進めていくので、みんなを引っぱっていけるように心掛けています」と矢木さん。吹奏楽・マーチングは決して一人ではできないものだから欠かせないのがチームとしての団結力。小山城南高校吹奏楽部ではコンクールや定期演奏会の他に、部内で本格的なクリスマス会も開催しているそうです。本気の場面でも遊びの場面でも全力で取り組むからこそのチーム力なのか…取材中明るく学校のことなどを話してくれる二人からも城南高校吹奏楽部の明るくポジティブな雰囲気が伺えます。
高校三年生の二人は、コンクールの中止も経験してきました。高校最後の年。「悔いのないように頑張りたい」と熊倉さん、「大会で良い演奏をして、良い成績をとりたい」と矢木さんは話します。

◇日々の練習の積み重ね
パーカッションを担当している熊倉さん。パーカッションはドラムや鍵盤系など、多様な打楽器を担当するパート。様々な楽器がある中で、苦手な楽器もあると言います。「自分はパーカッションとしてみんなのベースになるから絶対ズレてはいけない。苦手な楽器も毎日必ず練習するようにしています」と話します。トロンボーンを担当している矢木さんは「自主練習の中で自分が苦手な部分を仲間に確認してもらって自分では気づきにくい部分も指摘し合っています」と話します。楽器を奏でる吹奏楽。しかし城南高校吹奏楽部の強さの秘訣は「演奏前に音のイメージをみんなで口で発声すること」だと言います。迫力ある演奏、マーチングでは見た目にも楽しい演技ですが、それらは日々の地道な練習の積み重ね。努力の賜物なのだと感じました。
矢木さんはマーチングがやりたくて城南高校に入学したそうです。そんな城南高校吹奏楽部の現在の部員は27名。年々減ってきているそうです。「吹奏楽もそうですが、マーチングは人数がいないと出せない迫力があります。たくさんの新入生に入ってほしい」と話します。大人数での大迫力の演技、ぜひ見てみたいです。

◆教えて!先輩
小山城南高校吹奏楽部出身の先輩に当時の部活動の思い出、現在に活かされていることを聞いてきました。お話を伺ったのは現在、ANAウイングス株式会社にて客室乗務員として勤務している齋藤(さいとう)あかねさん。齋藤さんは高校三年生、部長を務めているときに東関東大会で城南高校10年ぶりとなる金賞を受賞しました。当時のことを「体育会系だった」と語ります。練習は筋トレ、呼吸法の練習からはじまり、定期演奏会ではお客様に楽しんでいただくためにダンスの練習もしたと言います。部員同士たくさん話し合いを重ね、当時の仲間は一生ものだと話します。そんな齋藤さんの高校時代の経験が現在に活かされていることとは―――。

◇目の前のお客様のために
「コンクールの結果重視で取り組んでいましたが、地域の方からいただいた励ましのメッセージをきっかけに、結果も重要ですが“聴いてくださるお客様に素敵な音楽を届けたい”という想いで演奏するようになりました。そうすると、これまで届かなかった東関東大会で金賞を受賞することができました。この“目の前のお客様のために演奏する”という経験は今の客室乗務員としての仕事にも活かされていると思います。機内という限られた空間でお客様のために何かできることはないかと表情や会話からお客様が求めていることを引き出し、サービスに活かすように努めています。その結果、お客様に喜んでいただけたときは仕事のやりがいを感じ、高校での部活動の経験を活かすことができていると感じます」と話してくれました。

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