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日光市×早期英語教育 幼児期からの「早期英語教育」(1)

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栃木県日光市

令和2年4月から小学校の英語教育が必修化し、子どもたちを取り巻く英語教育の環境は変わりつつあります。

そのような中、市はいち早く小学1年生から英語に親しむことを目的に、「音声中心の体験的な英語の授業」を展開してきました。

さらに、「国際観光都市の利点を生かした英語教育の充実」を目指して、市の第2次日光市総合計画後期基本計画に「英語力向上」を位置付け、自分の考えやふるさと(日光)を英語で表現できる児童生徒の育成を図っています。

◆早期英語教育の概要
就学前から英語に触れる機会を充実させ、長期的に英語教育を積み上げていくために、令和4年度から週に1回、市の英語講師(広報にっこう8月号13ページで紹介)が幼稚園・保育園・こども園・児童館に訪問して、英語活動を行っています。
また、令和4年に、市内の3〜5歳児の世帯に英語絵本を配布しました。

◆具体的な内容
各園の子どもたちの発達段階などに合わせて、英語の音や表現に慣れ親しむ活動をしています。英語の歌や絵本の読み聞かせ、フォニックス(※)などです。そのほかに、自然な意味理解を目指して、子どもたちとの遊びや生活を通して英語でやりとりをしています。

※フォニックス…多感覚を使いながら文字と音の関係を学ぶ「ジョリーフォニックス」を取り入れています。就学前から何度も繰り返し英語の音や文字に触れることで、英語を読むこと・書くことにスムーズにつながります

◆すくやか保育園
2~5歳児の子どもたちと一緒に英語活動を行っています。
朝は子どもたちとの自由遊びの中で英語にふれあっています。子どもたちは講師に「ジェーン先生!」と自分のことを伝えにやって来ます。

英語で数字を習った子どもたちが、ボールを”One,two,three!”と言ってパスするといったやりとりが見られました。うまくキャッチできなかったときには”Sorry!”の声も。

保護者の方が迎えに来た時には、フォニックスの掲示物を親子で読んで楽しむ姿も見られます。英語の活動時間以外にも、講師の先生と英語でのやりとりが自然と行われています。主に子どもたちが日本語で話しかけ、講師が英語で答えるやりとりですが、子どもたちは英語の意味を理解し、その英語を繰り返し言ってみたり、使ってみたりしています。

◆さかえ保育園
5歳児を中心に、英語の活動時間を決めず、子どもたちとの生活を通して英語表現に触れることを大切にしています。子どもたちは、講師が話す英語の全部がわからなくてもジェスチャーや表情、声のトーンから推測し、内容を聞き取ろうとしています。

外遊びでは、身近なものや興味のあるもの、例えば、トンボ、土、靴、帽子などを英語で何というのか、よく聞いています。また、自分の着る服を指さしながら”Red!”と言いに来ることも。子どもたちは英語で言えるようになったことがとてもうれしいのです。

また、英語への興味関心が高まり、「〇〇は英語で何と言うの?」「(英語を聞いて)今、何て言ったの?」と質問するようになりました。異文化理解の面においても、「アメリカはどこにあるの?」「英語で話すんだよね」と話題に出ることもあります。

◆しばやま保育園
3~5歳児の子どもたちと英語活動を行うほか、一緒に給食を食べています。メニューで使われている野菜などについて、”Do you like ○○?”と聞かれることも。

フォニックスの学習では、”bag”という単語を見せると、子どもたちはb/a/gと3つの音に分けて発音し、これらの音をくっつけながら読んでいくと”bag”と読めてしまいました。

朝の登園時に、友達同士で”Good morning.”と声を掛け合ったり、おもちゃを渡すと自然と”Thank you.”と返ってきたりします。英語でじゃんけんをするなど、普段の生活の中で積極的に英語を使う姿が見られます。

令和4年12月の発表会では、英語劇を行い、元気よく発表することができました。あの時の自信に満ち溢(あふ)れた子どもたちの表情は忘れられません。今年度も英語劇を予定しています。

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