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自治体の皆さまへ

地域おこし協力隊通信 第86回

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栃木県日光市

《今月のリポーター》
・三依地区担当 竹嶋 聖(たけしまたかし)隊員
・足尾地域担当 橋本 健史(はしもとたけし)隊員
・栗山地域担当 林 千緒(はやしちお)隊員

今年度で退任する3名の隊員に聞きました。
(1)協力隊としての1番の思い出
(2)退任後について
(3)市民の皆さんへのメッセージ

■竹嶋聖隊員(三依地区)
(1)1番力を入れた活動は、「鳥獣被害防止活動」です。三依地区は猟師の数も少なく、被害があっても手をこまねいている状態だったため、地域の方にとても喜ばれました。直接的な捕獲活動のほかに、捕獲個体の利活用を考え、鹿の毛皮の「釣り毛ばりキット」や鹿角の「バードコール」などを製作しています。また、啓発活動として、地域の方に加害鳥獣についての講座の開催をしてきました。市外においても、自身の「鳥獣被害防止活動」を話す機会をいただくこともあり、活動の幅が広がりました。

(2)退任後も有害鳥獣被害防止活動は継続して行います。現在、地域の有志で立ち上げた団体に所属し、地域資源を活用した特産品づくりを通した観光振興に取り組むプロジェクトに参加しています。退任後は、このプロジェクトに注力して活動していこうと思っています。

(3)令和元年9月から三依に住み、思えばあっという間でした。今後も「三依」を楽しみながら、地域で活動していきますのでよろしくお願いします。

■橋本健史隊員(足尾地域)
(1)私の1番の思い出は「教え子のヒット」です。足尾に移住した当初、「野球をやってみたいけど道具もなければ人もいないからできない」と話す高校生に出会いました。私は野球の競技経験があったので知り合いに道具を譲ってもらい、休日に2人でキャッチボールをするようになりました。「いつか野球の試合ができたらいいな」と口にして2年がたち、ついに昨年11月に足尾の活性化の一環で草野球の試合をする機会をいただきました。最終回二死二塁でその子に打順が回ると、剛速球をレフト前に運び走者が生還、人生初ヒットが生まれました。ボールの握り方も知らなかった彼の努力が報われた瞬間が僕の3年間で1番の思い出です。

(2)退任後は、市内での就業・定住を予定しています。今後の目標である、足尾地域を訪れてみたいと思える環境づくりを引き続き行っていきたいと思います。

(3)3年間の活動の中で、ここには書ききれない多くの個人さま、企業さま、団体さまにご協力いただきました。本当にありがとうございました。

■林千緒隊員(栗山地域)
(1)5年間、市や地域の皆さんにバックアップしていただき、伝統野菜の栽培、伝統工芸技術の継承など、多くの知識・経験を得られたこと、そして挑戦する機会を与えていただいたことです。特に今年は、栽培者がほとんどいなくなった「黒エゴマ」の種を譲り受け、栽培にチャレンジ。地域の方に助けてもらいながら収穫を行い、11月には収穫祭としてジュウネ餅(ばんだい餅)を地域の皆さんに振る舞うことができました。

(2)退任後も栗山に残り、引き続き地域サロン(黒部茶屋)など地域の拠点づくりや、見守り活動などに携わっていく予定です。また週末は、今までの活動を生かしたイベント・ワークショップの開催を予定しています。

(3)豊かな自然を有する日光市ならではの活動ができたと思います。ぜひ皆さんも身の回りの植物に興味を持ってください。

問合せ:地域振興課 地域政策係
【電話】0288-21-5147

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