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あの日あのころ 第411回

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栃木県真岡市

■福田三代子(ふくだみよこ)さん(物井出身・76歳)
◇今の自分の原点である故郷へ感謝
私は物井出身で物部中卒業後、真岡女子高へ進学しました。当時、自転車で通学していた私は、よく学校帰りにヤマトヤという雑貨屋へ寄り、化粧品を眺めながらお店の人とお話しすることが楽しみでした。一方、当時世間では化粧品の成分が原因で顔にシミが広がる黒皮症が問題になっていました。化粧品に興味があった私は、なぜ?と思うと同時に、安心・安全な化粧品を提供する仕事をしたいと夢を抱いていました。しかし卒業後は、父の薦めもあり、二宮町役場へ就職。経済課で土地改良や商工業関係の業務に携わりました。その後結婚を機に役場を退職し、夫の仕事の都合で上京。
東京では、知り合いも少なく寂しさを感じながらも、「何か行動しなくては」と思い、薬局の事務員として働き始めました。数年後、念願の美容部員になる機会を得たのですが、夫が水戸へ転勤となり、美容部員として2、3カ月しか勤めることができませんでした。
水戸での今後の人生を模索していたある日、近所の化粧品販売店から商品発表会の手伝いを頼まれ、その会場で偶然出会い、感銘を受けたのがノエビアの化粧品でした。そして再び販売員としてのキャリアをスタート。高校生の時に思い描いていた、安心・安全な化粧品を提供したいという夢がかなった瞬間でもありました。その5年後、茨城の販売拠点としてノエビア新水戸販社を自ら立ち上げ、販売員の育成や販路の拡大に奔走。また、2児の母として家事・育児はもちろん学校のPTA役員なども務めました。仕事に子育てに忙しい日々でしたが、どちらも好きで両立を楽しんでいました。仕事は今も続けており、充実した日々を送っています。
振り返ると、高校時代の思い出がなければ、今の自分はないと感じています。また、離れても故郷を思う気持ちは今も昔も変わらず、スーパーでは必ず栃木県産のいちごを購入したり、テレビに真岡が出ているととてもうれしい気持ちになります。これからも故郷への愛を大切に健康に過ごしていきたいと思います。

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