■明治時代の教科書
栃木県が誕生した明治6(1873)年、同学校では習字や世界地理などが学ばれていました。
『輿地誌略(よちしりゃく)』は、明治4(1871)年に発刊された世界地理の解説書です。著者の内田正雄は、幕府の軍艦操練所教授方として榎本武揚とともに幕末~明治初期に活躍した洋学者です。
文久2(1862)年には、軍艦発注のためオランダに派遣され、その後世界一周を果たしました。本書は、この経験をもとに世界の国勢や政体、風俗、歴史など図版を交えて紹介しています。福沢諭吉の『学問のすゝめ』とともにベストセラーとなり教科書として用いられました。
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