かっこう

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「丈夫な歯が生えてきますように」子どもの頃、そう言って抜けた乳歯を屋根の上へ投げたことを覚えています。先日、息子の上の乳歯が抜けたので、あの頃を思い出し、今度は床下に投げ入れようと家の外に出ました。「あっ、ない」そこには、全面コンクリートで塗り固められた基礎があるだけで、投げ入れる隙間は見当たりません。「どこに投げるの?」私は少し考えて「穴、無いね。じゃあ、投げるのやめようか。取っておこうよ」と言いました。以前、歯科医院で乳歯を抜いたとき、小さな歯の形をしたケースに入れてくれたのを思い出したのです。申し出は、意外にもすんなり受け入れられ、乳歯はそのまま保管することになりました。最近は、抜けた乳歯を思い出として取っておく人も増えており、保管するための専用の乳歯ケースもあるとのことです
令和3年度那須町のむし歯のある子どもの割合(有病率)は、3歳児で14・29%でした。徐々に下がってはいるものの、決して低い数字ではありません。むし歯は「歯の質」「細菌」「食べ物」の3つの要因に「時間」の経過が加わり発生します。生涯にわたり、健康で丈夫な歯を保つために、小児期からむし歯予防の生活習慣を身に付けることが大切です。丈夫な歯を願うとともに、むし歯のないきらピカな歯をつくる工夫を続けたいものです。