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自治体の皆さまへ

公立久米島病院だより

8/24

沖縄県久米島町

6・7月の休診日:毎週日曜・月曜、6/23(金)、7/18(火)

■予防接種
内科 熊谷 和樹
2023年4月から3か月間の予定で久米島病院に勤務している内科の熊谷と申します。普段は「東京ベイ浦安・市川医療センター」という千葉県の病院で勤務しています。本来は「肺炎球菌ワクチン」について記載しようと考えておりましたが、時間に余裕がなく詳細を記載することができません。ただし、事務方に確認したところ、65歳以上の方は肺炎球菌ワクチン初回接種が無料とのことです。「肺炎球菌」という名前からも、これが肺炎の原因となることはご理解いただけると思いますが、肺炎以外にも髄膜炎、菌血症など重篤な病気の原因にもなります。65歳以上の方は5年おき(65歳,70歳,75歳…)に通知がなされるそうですので、ぜひ一度接種についてご検討ください。
私は長野県生まれでその後は神奈川、東京、鳥取などいろいろな所に住んでいました。医師としては神奈川県で2年初期研修を行い,現在は千葉の病院で後期研修という形で働いて2年目で、医師になってまだ4年目です。初期研修の頃から所属病院の方針でいわゆる「地域医療」に従事する機会が多く,東北や沖縄以外の九州地方へ行くことがありました。休日は家で過ごすことも多いですが,島内で働くみなさまの少しでもお力になれればと思います。短い間ではありますが、よろしくお願いいたします。

■「『やりたいこと』vs『やるべきこと』
公立久米島病院 小児科 渡邉 幸
「好きこそ物の上手なれ」という言葉の通り、人は「興味・関心」があることにはいくらでも時間やエネルギーを割けますが、興味がないことに取り組むのは労力を要します。
特に乳児期から低学年までの子どもは「興味・関心」を出発点として多くのことを学んでいます。虫や生き物の観察から理科の基礎を学び、ままごと遊びは社会性を育みます。この時期に「興味・関心」を満たす経験を沢山させてあげることで、「考える」「調べる」「試す」などの学習の基礎を学びます。一緒に実験したり、本で調べたり、親子で体験を共有するとさらに効果的です。この時期はまだまだ自分の「やりたい事」と、「やるべきこと」に折り合いをつけるのは難しいので、すべき事をさせる時には、「やって当然」と思わずに「一緒にやろう」という姿勢でいた方が親子ともに平和です。
小学校中学年頃から興味関心が広がる一方で、「やるべきこと」に取り組む力も備わってきます。この時期に、やりたいこととすべきことの葛藤に折り合いをつけていくことを学んでいきます。
子どもがテレビを見ながら「あー、宿題やらなきゃー」と言ったらどうしますか?こう言う時はまず共感します。「今日の宿題何?大変だよねえ」「テレビ面白いしね」と、『関心』を示します。そして、もしテレビをやめて宿題に向かいそうな姿が見られたら、「え、宿題やるの?すごいね!」と大きく『感心』します。子どもは親に感心されるのが何より嬉しいので、大きなエネルギーになります。
大人だって嫌な仕事に向かう時には「あー嫌だなあ」と口に出し、誰かに「大変だよね」と傾聴されながら気持ちに折り合いをつけています。葛藤している時に「つべこべ言わずにやりなさい!」なんて「正論」を言われてしまったら、やる気がしなくなるのは大人も子ども一緒。葛藤している時に欲しいのは、指示ではなく共感されることです。
どうしてもうまくいかない時はその内容が「(1)理解」できているか、から再度確認してみてください。
子どもが興味あることをやめてすべきことに取り組むための1番の力は意外にも、親の「関心」と「感心」です。ぜひ今日から試してみてください!

問合せ:【電話】985-5555
受付時間:
午前8時30分~11時
午後1時~4時

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