目指せ!健康あいらんど久米島

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■毎年3月第2木曜日は『世界腎臓デー』～肝腎かなめの臓器です～
2月号では「高血圧」についてお話しました。この血圧が安定していると助かる臓器の一つが今回お話する『腎臓』です。

◇腎臓は血液のクリーニング屋
～体に必要なものは残し、いらないものは捨てます～

腎臓は腰のあたりに2個あり、そら豆のような形をした握りこぶし程度の大きさです。
腎臓は1個150gほどの小さな臓器ですが、毎日200ℓもの血液をろ過して、老廃物を尿として排泄し体の中をキレイに保ちます。その他にも体液の量や血圧の調整、ナトリウム・カリウム・カルシウムなどのミネラルや酸性・アルカリ性のバランスを保ち、骨を健康に保つといった多くの働きがあります。
この腎臓の機能は加齢とともに低下します。しかし加齢以外にも腎機能を低下させる要因があります。それが[高血圧症・肥満・糖尿病(高血糖)・高尿酸血症(いわゆる痛風)・脂質異常症]などの生活習慣病です。生活習慣病の治療もせず、不摂生な生活を続けていると下図のように「心血管疾患」や「人工透析」などに進んでしまいます。

■今からでも遅くない!腎臓をいたわるポイント
(1)早起き・早寝・十分な睡眠・休養をとる
(2)ストレスをためないようにする
(3)排尿をがまんしない
(4)ウォーキングなどの軽い運動をする
(5)肥満の解消(BMI25未満)
(6)血圧の管理(家庭血圧で130/80mmHg未満)
(7)血糖管理(合併症予防のための目標値　HbA1c7.0%未満)
(8)脂質管理(LDLコレステロール値　120mg/dl未満)
(9)減塩に努める(3g以上～6g未満/日)
(10)禁煙、アルコールの適正摂取に努める(純アルコール量20g/日)

参考：日本腎臓病協会、厚生労働省、保健活動を考える自主的研究会