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令和6年度 施政方針(1)

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沖縄県本部町

■はじめに
令和6年第2回本部町議会定例会の開会にあたり、町政運営の基本的な考え方と主要施策について、その概要を申し述べ、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
新型コロナウイルス感染症が、昨年5月に5類へ移行されたことに伴い、我々を取り巻く日常生活が今、まさしくアフターコロナ時代へと転換されました。
本町においても、観光客の入域者数が増加の途にあり、また町内の事業者・生活者の社会経済活動が活発化してきております。

さて、令和6年度の予算編成におきましては、限られた財源の中で、積極的かつ適正規模な予算編成を行ったところであります。
令和6年度の一般会計予算は、総額84億1千3百万円となっております。
沖縄振興一括交付金や沖縄振興特別事業推進費、北部振興策事業に加え、子ども・子育て支援交付金等の補助金を活用し、ハード、ソフト両面において新規事業及び継続事業を計画・提案しております。

私は、町長就任以来、一貫し「日本一心豊かな我がまちづくり」をテーマに掲げた施策を心がけ、全ての町民の融和と協調、個性を大事にしております。
これまで、「こころ豊かなわがまちづくり推進事業」や「物価高騰対策町民支援事業」、「町民生活道路環境保全・美化作業事業」等多くの町単独事業を創設し、地域住民活動の支援をしてまいりました。
令和6年度も引き続き町民生活の豊かさを第一に据えまちづくりを展開してまいります。

また、我が国の全国的な共通課題である人口減少については、喫緊に取り組むべき課題であり、これまでの子育て支援策に加え移住・定住支援など人口増加に向けた様々な施策をより強力に展開してまいりたいと考えております。

■令和6年度 重点施策の概要
次に令和6年度における重点施策の概要について申し上げます

◆第1に、「地域産業の振興について」申し上げます。

◇1点目に、「観光の振興」について、申し上げます。
令和5年の沖縄県観光入域者数は823万人となり、対前年比で約45%増となっており、コロナ禍前の水準に戻りつつあります。本町の観光入域者数においても347万人となり、前年比で約55%の増となっております。
今後もインバウンド関係の増加が見込まれており、海洋博公園を核に関係機関と連携を強化し誘客に取り組むことで更なる入域者数の増加を目指します。

本町の観光振興につきましては、令和5年度より「町まるごとテーマパーク強化事業」を実施し、地域住民や団体が主体的に開催する観光客誘客のためのイベント等の支援を行っており、令和6年度も引き続き民間活力の積極的な活用を図ってまいります。
また、周年を通して観光客の移動手段を確保し、本町への誘客及び町中周遊を促進するため、「観光誘客周遊バス実証事業」等を拡充・推進してまいります。

更に、魅力ある観光地づくりと持続可能な観光の振興を図る施策を推進するための新たな財源として、法定外目的税(宿泊税)の導入に向けて、沖縄県と足並みを揃え検討を進めてまいります。
令和6年度においても、観光協会を中心に商工会や飲食業界など、各種団体と引き続き連携を図り、観光振興に努めてまいります。

◇2点目に、「商工業の振興」について、申し上げます。
商工業の振興につきましては、特産品開発支援に加え、販路拡大に向けた出口戦略をより強化してまいります。
そのため、「メイドインもとぶ産品成長化推進事業」を引き続き実施するほか、県内で行われる沖縄の産業まつり等の各種イベント、海洋博公園内での販促活動の支援を強化します。また、県外で開催される物産展等への出展に係るビジネスについても事業者を積極的に支援、展開してまいります。
物価高騰対策についても、令和2年度から「もとぶコロナショック生活支援及び経済活性化事業」等を実施してきました。
令和6年度も町内の小規模事業者や町民生活への影響を緩和するための支援を引き続き実施してまいります。令和6年度においても商工会や町内小規模事業者等の関係機関、団体と連携し、商工業の振興に努めてまいります。

◇3点目に、「農林水産業の振興」について、申し上げます。
まず、農水産物などの販売力の強化を図るため、もとぶかりゆし市場と連携し、町内の飲食店、観光施設などで消費される仕組みを構築します。
また、JAや大手スーパー、物流事業者とも連携し、町産農水産物の町外・県外への販路拡大を図り、販売力の強化に努めてまいります。
農産物の生産力強化については、沖縄県農業改良普及課や生産部会などと連携し、栽培講習会などを開催するなど、生産性の向上に努めてまいります。
本町の特産果樹であるシークヮーサーやタンカン、カーブチーなどの柑橘類、パイナップル、アセローラ等については引き続き町内外の加工事業者と連携し生産から販売まで一貫した支援体制を構築してまいります。

花卉類については、輪ギク、小ギクを中心に新規品目であるトルコギキョウについてもJAや花卉農協と連携し生産性の向上に努めてまいります。

肉用牛については、令和4年度に導入した優良雌牛から受精卵の採取を行い、希望する和牛生産組合の組合員に受精卵を配布することで、新たな「もとぶブランド牛」の改良促進を実施してまいります。

基盤整備については、「具志堅地区かんがい配水施設の整備事業」を令和7年度の完成に向け事業を促進してまいります。
また、ハーソー公園の機能強化策として、雨天時でもイベントが開催できる屋根施設が完成します。町内の各種団体と連携し、農業や観光、教育や福祉などのイベントを積極的に開催していきます。

水産業の振興については、本部港渡久地地区に新たに浮桟橋や漁具倉庫を整備するなど港内用地及び水域の効率的な活用を図るよう支援してまいります。

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