文字サイズ
自治体の皆さまへ

【博物館 コラム】こちら沖縄市立郷土博物館

21/31

沖縄県沖縄市

■泡瀬の風景、いま・むかし
泡瀬といえば、住宅地や商業地がひろがる街並みを思い浮かべると思います。埋立てなどで分かりにくくなっていますが、泡瀬が周りを海にかこまれた半島とお気づきですか?
かつてはどのような風景だったのでしょうか。琉球国時代の絵地図では離れ小島として描かれています。その後、島の周りに砂がつもって島と陸がつながったと考えられます。
戦前の地図では半島の形で描かれています。半島のつけ根に屋敷が集まった集落と山原船の船つき場があり、東側には畑、南には遠浅な干潟を利用した塩田や塩焚き小屋がひろがり、与那原とつながる馬車軌道も整備され、物流拠点のまちとして栄えていました。
戦後、山原船や馬車軌道は姿を消し、1978年に始まった埋立てや区画整理で、塩田も住宅地や商業地が連なる街並みに変わりました。
泡瀬の風景は大きく移り変わっていますが、海が近いかつての面影もわずかながら残っています。景色を思い浮かべながら、現在の泡瀬を歩いてみるのもおすすめです。
文化財調査専門員 島田

問ー沖縄市立郷土博物館
【電話】098-932-6882

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU