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医療的ケア児 みんなと一緒に保育施設へ

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沖縄県那覇市

市では、今年1月に「那覇市就学前教育・保育施設における医療的ケア実施ガイドライン(以下「ガイドライン」という。)」を策定しました。現在、このガイドラインに沿って、医療的ケア児の保育施設受入れを行っています。

■医療的ケア児とは
日常的に人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な児童のことです。

■家族が安心できる環境へ
医療的ケアが必要な児童の健やかな成長を図るとともに、その家族が仕事を諦めることのないよう、安心して子どもを産み、育てることができる環境づくりを目指しています。

■保育施設における医療的ケア実施ガイドライン
ガイドラインは、医療的ケアを要する児童の保育施設での受入れに係る(1)基本的な考え方、(2)入所までの流れ、(3)入所後の対応等の留意点などを含めた内容となっています。詳しくは市HPをご確認ください。

問合せ:こども教育保育課
【電話】861-2113

■相談の流れ
◇1.相談会(こどもみらい課窓口)
お子様と一緒に来庁し、必要な医療的ケアの確認や発育状況について聞きとりを行います。入所申し込みを希望される場合には、必要書類(医師の意見書等)を準備して提出します。

◇2.入所検討会
お子様を安全に受け入れるため、必要書類や相談会での聞き取り内容をもとに「入所検討会」を行います。

◇3.入所検討会の結果通知
こどもみらい課より、入所検討会の結果を通知します。

◇4.入所申し込み
入所申し込みに必要な書類を揃え、こどもみらい課へ提出。

◇5.入所に関する結果通知
内定通知、保留通知で入所申し込み結果をお知らせします。

問合せ:こどもみらい課
【電話】863-0777

■一歩踏み出す勇気を
昨年10月から市内の保育施設に通い始めた上里雅ちゃん(3)。雅ちゃんは、生まれて間もなく酸素値が低いことなどが判明し3か月入院。エドワーズ症候群(18トリソミー症候群)と診断され、現在も医療的ケアを受けています。
母の美紀さんは、「外出する際も、酸素ボンベなどの医療機器を常に持ち歩くので制限はありますが、遠出もできるようになり、昨年は家族で北部へ行きました。悪いことや出来ないことを考えるのではなく、出来ることを考え、したいことをするようにしています。」と前向きですが、雅ちゃんの病名を知った当初は、ネットでの検索を繰り返し、その内容に落ち込みふさぎ込む日々だったと話します。

◇入所申し込みが転機に
きっかけは、育児休暇が終わりに近づいていたため、保育施設の入所申し込みをしたことでした。役所から連絡を受け、関係機関も含めて入所に向けた調整を重ねていましたが、コロナ禍もあり、看護師の確保が難しいようでした。その頃、思い切って訪問看護の看護師さんへ胸の内を相談すると、福祉サービスの紹介があり、児童デイサービスの見学へ行くなど、これまで自宅で2人きりでいた環境が徐々に変わろうとしていました。
これ以上育休延長ができない状況の中、福祉サービスの利用も視野に入れ準備を進めていたところ、看護師配置や受け入れ施設の入所体制がようやく整い、、昨年10月から通所を開始しました。美紀さんも無事に仕事復帰することができています。

◇同じ悩みを抱える方へ
「インスタグラムで出会えた方々のおかげで気持ちが救われ、一歩踏み出すことができました。そうして色々な支援機関とも繋がり、多くの人に支えられながら、娘は福祉サービスと保育施設の併用ができ、新たな刺激と友だちが増えています。今でも悩みは多いですが、様々なきっかけで繋がった仲間へ相談するなど、情報共有しています。もし、同じように悩んでいる方がいたら、ぜひ、勇気をもって一歩踏み出して欲しいです」と美紀さんは笑顔で話しました。

▽保育施設からのメッセージ
園でお友達もたくさんできたね。先生やお友達と一緒に、手遊びや歌リズム、感覚あそび、絵本読み聞かせなどに、足をクルクルしたり手をトントンしたりして楽しむ雅ちゃん!
これからも楽しいことを見つけていっぱい遊ぼうね!

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