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祈りの季節 守山三大まつりなど GW春のお出かけ(1)

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滋賀県守山市

■ユネスコ無形文化遺産「近江のケンケト祭り長刀(なぎなた)振り」
昨年、ユネスコ無形文化遺産「風流踊(ふりゅうおどり)」の1つとして登録された、下新川神社(長刀振り・かんこの舞)と小津神社(長刀振り)に伝わる「近江のケンケト祭り長刀振り」(国指定重要無形民俗文化財)。祭礼にともなう伝統芸能の伝承に向けた弾みとなりました。
・ユネスコ無形文化遺産の登録を契機に、下新川神社ではかんこの面や衣装などが新調されました。
・小津神社でも、太鼓打ちの衣装や長刀行列小道具などが新調されました。
新しい衣装のお披露目は来年のお楽しみです

下新川神社の祭礼に伝わる伝統芸能の「長刀振り」は60年ほど前から形骸化してきてしまい、子どもが減ってきた近年では、衣装を着て行列に加わるだけのようになっていました。
約60年ぶりの長刀振り(踊り)復活を目指して、地域の子どもたちが猛練習中。祭礼当日は、26人が復活した長刀振り(踊り)を披露する予定です。

◆日本遺産「琵琶湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産」鮒(ふな)ずし切り神事」
今年、下新川神社の祭礼に伝わる「すし切り神事」の大役を担う若松尚輝(わかまつなおき)さんと丈達一嘉(じょうたつかずよし)さんは、ビワの葉をふなずしに見立てて、包丁さばきや所作の練習に余念がありません。
先輩たちのアドバイスを受けながら練習する若松さんと丈達さんは「息を合わせてできるよう、一生懸命に練習しているので先輩や観客に見にきてほしい」と、当日への意気込みを話していました。
※「丈達」の「丈」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

◆守山三大まつり
▽小津神社(杉江町) 長刀まつり
3年ぶりの開催
大林町・欲賀町・森川原町が当番
8基の神輿(みこし)が練り歩く
約1、450年前、欽明(きんめい)天皇のころに琵琶湖の氾濫により湖中へ流失した神霊を迎えた際、氏子たちが踊りを奉納したのが、このまつりの始まりと言い伝えられています。
例年5月5日に小津神社とその周辺で奉納されます。小津・玉津の両学区11町で順番に踊りを担当し、8年に1度、当番が回ってきます。なお、長刀振りを披露しない当番地域もあり、今年は長刀行列や長刀振りはありません。神輿3基、子ども神輿5基が午前11時30分ごろに小津神社を出発して、小津若宮神社(赤野井町)まで練り歩きます。

▽下新川神社(幸津川町) すし切りまつり
ユネスコ無形文化遺産構成要素
国指定重要無形民俗文化財
日本遺産「すし切り神事」
すし切り神事は約2、000年前、崇神(すじん)天皇の皇子、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)が幸津川を訪れられたときに、琵琶湖でとれたフナの塩づけを焼いてさしあげたのが始まりとされています。5月5日には拝殿前の広場にかみしも姿の若者2人が座り、長い箸と包丁を使って子持ちのふなずし10匹を切り分け、神前に供えます。定められた古式の作法にのっとり、大きな動作でゆっくり切るのが特徴です(午後1時~予定)。
すし切り神事の後、古式を残すかんこの舞が奉納されます。また、長刀振りが約60年ぶりに復活して、25人が踊りを披露します。

▽馬路石邉神社(吉身4) 豊年踊り
3年ぶりの開催
市指定無形民俗文化財
昭和30年代まで、毎年5月13日に奉納されていましたが、昭和40年代から衰微しました。その後、有志の努力により昭和51年に保存会が結成され、復活しました。歌詞や踊りから、元は、中世の田楽の系統と考えられます。現在は毎年、5月4日・5日に奉納されます。玉津村史によれば、元は小津神社の祭礼に属していたと伝えられていますが、吉身が独立した祭礼を行うようになった経緯は定かではありません。踊りは太鼓持ちと太鼓打ちが中央、周りで音頭取り、稚児が輪をつくり、音頭取りの歌詞に合わせて舞い、奉納されます。歌詞は小津神社の祭りと共通ですが、節回しがやや異なります。

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