[ピックアップ]モリヤマメロン

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■いま、わたしたちの汗がブランドの未来をひらく
モリヤマメロンの栽培が始まって45年。
子どもから大人まで、守山の名産といえば最初に名前をあげるほどのブランド力を育んできました。
しかし今、高齢化や栽培技術を受け継ぐ難しさなどから、生産者が減ってきています。
ブランドの未来について、モリヤマメロン部会の前田仁司会長に話を伺いました。

◆アールスメロン
美しいマスクとあっさりみずみずしい甘さが特徴
▽モリヤマメロンブランドの条件
・1株から「1果成り」
・糖度13.5度以上(上部から下部までの果肉をシェイク)
・きれいなだ円形、ネット模様がはっきりしている
★条件を満たしたメロンは、その証としてホタル印のシールを貼付

◆アムスメロン
縦じまとマスクのバランス、濃い甘さが特徴
▽モリヤマメロンブランドの条件
・1株から「2果成り」
・糖度13.5度以上(上部から下部までの果肉をシェイク)
・きれいなだ円形、ネット模様がはっきりしている
★条件を満たしたメロンは、その証としてホタル印のシールを貼付

◆モリヤマメロン部会　前田仁司さんのお話
1.モリヤマメロン部会とは?
20軒の農家で収穫間近
今年5万5、000個を出荷見込み

現在のモリヤマメロン部会には生産者20人が所属し、メロンを中心に栽培する農家と、少量多品目の一つとしてメロンを栽培するメロン農家があります。市内全体のメロン栽培面積はハウス100棟で、今年は5万5、000個の生産を見込んでいます。
私は、父の代から12棟のハウスでアムス種とアールス種を育てている2代目メロン農家です。裏作としてシュンギクやコマツナなども生産していますが、メロン栽培の繁忙期はメロンに注力し、今年も丹精こめて育てた5、000～6、000個のモリヤマメロンを出荷する予定です。

2.栽培の苦労とやりがいは?
メロン栽培の苦労と汗が未来のブランド力をつくる

メロン栽培の苦労は、これから迎える収穫時期。大きく育ったメロンが出荷に最適な状態かどうか、毎日1玉ずつ確認することです。5、000個を出荷するために1万回以上も見ているのではないかな。
天候に左右されやすく病害虫にも注意が必要なので、安定した生産量を維持するのは大変ですが、今の努力と汗が10年先20年先の、「未来のブランド力」になると思っています。
モリヤマメロンの生産が始まって45年。JAレーク滋賀が一貫した厳正な検査をして品質を保っているのが、ブランド力の源です。

3.生産農家不足の課題は?
モリヤマメロンの生産者をみんなで応援・支援します

メロン農家として約30年になる私のハウスでは、毎年90%以上の出荷を目標にしています。しかし、栽培技術の難しさや高齢化によりモリヤマメロンの生産者が減っており、毎年予約して待っていてくださるファンの人たちの期待に応えられずにいます。
そんな中、新規就農や帰農で計3人がモリヤマメロンの栽培を始めました。新規メロン生産者には、市やJA、私たち先輩農家が一つになって、トレーニングハウスでの技術指導や空き農地の情報提供などのサポートをしています。同じメロン農家の先輩として技術の相談に乗ることもあります。

◆JAレーク滋賀
森井　啓文(もりいひろふみ)さん
・検査基準の維持とリスク軽減の両輪が生産者増の鍵
モリヤマメロンの誕生から45年間、JAの厳しい検査基準を崩さないことで今日のブランド力を築いてきました。
メロン栽培は収益性は高いですが、生産技術の難しさから生産リスクも大きいといわれます。
新規メロン生産者の栽培技術が安定するまでのリスクを軽減するため、トレーニングハウスで指導をするとともに、独立する時にも技術相談できるベテラン生産者の近くの空き農地を紹介したりしています。
また、新規就農者の年齢や経歴はさまざまです。ご興味のある人はお気軽に相談してください。

◆新規メロン生産者　
岩﨑　優希(いわさきゆき)さん
・難しいけれど、やりがいがあるメロン栽培の魅力
3年前に大阪から移住してメロンの生産を始めました。
トレーニングハウスで指導を受け、ベテランメロン農家が紹介してくれたハウス4棟でアムスメロンを生産しています。相談できるベテラン農家がすぐ近くにいてくれるので、トレーニングハウスの時より心強いかもしれません。
昨年は薬の散布で失敗して、出荷量は見込みの半分になってしまいました。ベテラン農家でも「毎年1年生」というメロン栽培。確かに難しいけれどとてもやりがいがあります。大阪の父も手伝いにきてくれて、メロンを中心にした少量多品目で農業を楽しんでいます。

問合せ：農政課
【電話・有線電話】582-1130
【FAX】582-1166