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自治体の皆さまへ

「人権と福祉のまちづくり」をめざして

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滋賀県日野町

日野町では令和4年度に日野町人権啓発推進連絡協議会・地区人権啓発推進協議会発足30周年を迎えました。これまで各地区人権啓発推進協議会が中心となって、公民館での学習会など、さまざまな行事を通して、人権啓発および人権学習を進めてきました。

1992年から2018年までの26年間は同和対策事業から人権教育・人権啓発に舵(かじ)を切ったものの、参考とする先進的な自治体もなく、暗中模索でした。
そのような中、身近な暮らしの中から人権に関わる具体的な事象を掘り起こし、話し合いを進める取り組みが始まり、祭りや葬儀、字での生活改善にも大きな前進が見られました。

各種の研修会・学習会や先進地視察等を地道に積み重ねる中で今日の姿が形作られています。また、各字では「字別懇談会」が積極的に開催され、人権委員同士の親睦や理解促進を図り、「全町一体」となった取り組みを進めてきました。

◆1992
同和対策の終結のため「ふれあい町民集会」が開催され、同和対策事業からの卒業と人権と福祉の新しいまちづくりの対策の充実が重要と表明されました。
このことを受けて日野町同和推進協議会は解散し、日野町内の7地区で、各地区人権啓発推進協議会が発足されました。
また、全町的な組織として日野町人権啓発推進連絡協議会が設立され、「人権尊重と福祉の“ふれあい”のまちづくり」を進めていくこととなりました。

◆1995
地域課題や生活課題を調査するアンケート調査が東桜谷、西桜谷、必佐、西大路の各地区で実施されました。

◆2012
今後の人権啓発の進め方について、専門家や町内各種関係団体の代表などによる人権施策推進懇話会で協議。行動計画に代わる住民の自主的な学習を推進する指針の提言を受け、1月に「日野町人権学習推進指針」を策定しました。

◆2015
参画型の学習会を推進するため、「字別懇談会をすすめるための学習の手引き」を作成し、配布されました。

◆2018
「部落差別の解消の推進に関する法律」が公布・施行されたことを受け、滋賀県人権教育推進協議会では、再び同和問題を中心とする活動の展開を進めることとされました。日野町人権啓発推進協議会としては、1992年から26年間の取り組みの経緯を踏まえて、この流れに同調することはできないことから、2018年に滋賀県人権教育推進協議会から脱会しました。

◆2023
日野町人権啓発推進連絡協議会・地区人権啓発推進協議会発足
30周年記念式典を開催しました
3月21日(火)、わたむきホール虹において、これまで30年にわたって築き上げられてきたさまざまな取り組みを振り返り、住民の方と私たちの「みらい」について考えるため、日野町人権啓発推進連絡協議会30周年記念式典「誰もが幸せに暮らせるまちを目指して~30年の歩みと『みらい』への羅針盤~」が開催され、173名が参加されました。
式典では、功労者表彰や基調報告、記念講演が行われ、最後には会場の方みんなで「翼をください」を合唱しました。

◇基調報告(1)
「日野町人権啓発推進連絡協議会30年の歩み」と題し、朝陽の里ほほえんでネット事務局長の岡正利(おかまさとし)さん(西大路3区)より報告されました。

◇基調報告(2)
日野町人権学習推進指針の改訂の経緯や改定後の指針に基づく人権学習の方向性について企画振興課より報告されました。

◇功労者表彰
日野町人権啓発推進連絡協議会の発展にご尽力いただいた東川嘉一(ひがしかわかいち)さん(豊田4区)

◇記念講演(トークandコンサート)
現役の大学生シンガーソングライターとして、東京2020パラリンピック開会式での国家独唱など幅広く活躍されている、佐藤(さとう)ひらりさんによる「心の目と無限の可能性~大切なことほど目にみえない~」と題した記念講演(トークandコンサート)が行われました。

これからも、「身近な課題」や「地域の課題」をテーマとして、人権に関して学びながら、各地区の人権啓発推進協議会と人権啓発推進連絡協議会が協力して人権学習および人権啓発の各種取り組みを継続することにより、「人権と福祉のまちづくり」を進めていきます。

問い合わせ先:生涯学習課 生涯学習担当
【電話】0748-52-6566

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