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まちのたから発見

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滋賀県日野町

◆日野町人権施策推進懇話会会長 岡本恭治(おかもとやすはる)さん(中山東)
2009年に策定した日野町人権学習推進指針が策定後12年経過し、社会情勢が変化してきたことから、日野町人権施策懇話会で審議いただき、今年3月に指針の改訂版を策定しました。
今回は、日野町人権施策懇話会会長の岡本恭治さんにお話を伺いました。

◇暮らしの課題が人権の課題
岡本さんは、これまで約30年間、人権啓発推進員として活動をされており、今回の指針の改定に携わる中で「指針がこんなにも重要な指摘をたくさんしていることに今頃気づきました。折に触れ、振り返る必要があったのではないか」と話されました。
岡本さんは、以前参加された町主催の人権学習会の講師の方から聞いた「人権と書いてあるところは、すべて暮らしと読み換えてもいいんです」という言葉がとても印象強く残っているそうです。今回の指針改定の審議の中でも「人権とは人が幸せになる権利のことで、暮らしの課題、身近な課題こそが人権の課題なのです。一つのことに対する差別を課題にするのもいいですが他人ごとになりがちで、人権意識の向上につながりにくい。暮らしの課題は自分のことと思って取り組んでもらえる」と考え、取り組まれました。また、「実質賃金が下がり続け、生活が大変になる中、人権や地域の取り組みに距離を置く人が増えましたが、実はその人たちこそが人権を求めているという認識が大事なのではないか」と考え懇話会で審議し、指針の重要課題の第一に「健康で文化的な生活」を加えられました。

◇住みやすいと思ってもらえる日野町になってほしい
岡本さんは「住みやすさというのは都会的な便利さだけではないのではないか。『話を聞いてくれる人が身近にいる』『仲間がいる』というのも重要な要素です。田舎の良さを発揮できる地域になってほしい」と話されました。
また、「すべての人に人権があります。人権というと敬遠されがちですが、暮らしやまちづくりの課題ととらえていただき、誰もが住みやすい日野町に向けて、一部の人の号令で決まるのではなく、町民の皆さんが話し合ったり学んだりして課題解決していく、そういうコミュニティを育てていきましょう」と話してくださいました。
3月に改訂された日野町人権学習推進指針の詳細は町のホームページよりご覧ください。

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