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写真でたどる ふるさと再発見 No.45

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滋賀県甲良町

【昔の子どもの遊び(1)】~空き地での遊び~
昭和30年代前半、村の中は、戦後のベビーブームの子どもたちであふれていました。神社やお寺の境内、道ばたや田んぼ・川、どこでも子どもたちの遊び場になりました。遊びのレパートリーは実に豊富で、変幻自在に遊べました。そんな昔の子どもたちの遊びを4回シリーズで思い出してみることにします。
まずは、何の道具もいらず体ひとつでできた遊びから。

(1)どんま
一人が壁の前に立ち、その子の股に頭を突っ込んで馬の形を作る。
その馬に飛び乗り、前の子とじゃんけんして、勝ったら続けて跳べる。負けたら、馬の一番後ろに付き、立っていた子は跳ぶ側に回る。
人数が多ければ、馬役、飛び役の2つのグループに分かれてやる。馬が潰れたら勝ちなので、一人のところに何人も乗ったりした。男の子と女の子が交じってやることもあった。

(2)ぽこぺん
目隠しをした鬼の背中を、「ぽこぺん ぽこぺん だーれが ほっついた?」と言いながら、指で突っつく。鬼は最後に突いた子を当てる。皆「どーこまで?」鬼「〇〇れを見つける。全員見つけるか、最初に鬼がいたところを「ぽこぺん」と言ってタッチすればゲームセット。

(3)石蹴(いしけ)り
地面にこんな形の線を引く。蹴りやすそうな瓦のかけらを拾ってきて、けんけん飛びしながら一段ずつ蹴り進め、自分の陣地に戻れたら次の段に進む。図の形はこの他にもいろいろあった。地面にかかしの形をかいて、ケン、ケン、ケン、パッパ、ケン、パッパ、と跳ぶ「かかしケンパ」もあった。

(4)ビー玉
三角の中にビー玉を置き、自分のビー玉で外にはじき出したらもらえる。ビー玉なんか無いので、その辺りの小さな石ころをビー玉代わりにしてやっていた。

(5)王さんじゃんけん
壁際に王さん、大臣、家来と横並びで立つ。こじきは、1番端の家来のところでおじぎした後、足じゃんけん。揃えた足がグー(クロ)、前後に出すとチョキ(ミッキ)、横に開くとパー(ハーバ)。勝った方から「ハバ、クロ、ミッキ」などといいながら足を動かし、相手を同じ形に誘い込んだ方が勝ち。勝ち負けで順序が入れ替わり、王さんとの対戦で王さんが負けると、こじきになる。

こんなふうに、体ひとつでやれる遊びは、まだまだいっぱいありました。

「おしくらまんじゅう」「かくれんぼ」「缶けり」「ぞうりかくし」「グリコ・チョコレート」「ドロッケ(ケイドロ・警察と泥棒などとも言う)「陣取り」「○○がへをこいた」「かっぱ」「はないちもんめ」「Sけん」…等々

大きい子も小さい子も一緒に遊ぶ中で、遊びは共有されており、「何する?」と言えば、即座に決まり、遊びが始まるのが昭和30年代の子どもの世界でした。
※(1)(2)イラストは山本忍氏作 他は公開されているフリー素材使用
本紙を参照ください

問合先:ふるさとプロジェクト(図書館)
【電話】38-8088【FAX】38-8089

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