■第23回手術支援ロボット〝hinotori(ヒノトリ)〟の外科での稼働について知っとこうか
消化器外科主任部長・手術部副部長 中右雅之(なかうまさゆき)
2024年1〜2月に手術支援ロボットhinotoriが外科で稼働します。主に大腸がんの腹腔鏡(ふくくうきょう)手術に導入し、順次適応を広げて行く予定です。
□当院外科の役割について
(1)当院は甲賀・湖南地域と更に日野町、三重県伊賀市の救急を支える二次救急を担っています。365日、24時間オンコール体制で急性虫垂炎、胆嚢炎(たんのうえん)、腸閉塞、穿孔性(せんこうせい)腹膜炎などの急性腹症に対して緊急手術ができる体制をとっています。そして、安全に良い手術ができる場合は腹腔鏡手術を行い、患者様の苦痛軽減に努めています。
(2)当院は地域がん診療連携拠点病院で、当地域のがん診療を担うことが求められています。がん治療の3本柱である〔1〕がん手術〔2〕がん化学療法〔3〕放射線治療を他科、多職種と連携し行っています。今回hinotoriを導入する大腸がんに関しては90%以上を腹腔鏡で行い、従来の開腹手術より質がよく、患者さんのダメージの軽減に努めてきたと自負しています。
当科では京都大学消化管外科の内視鏡外科、ロボット手術に精通した大腸がんエキスパートの支援のもと、まずは大腸がんにおいてロボット手術を安心・安全に開始してまいります。今後も地域のがん治療の期待に応えられるよう外科チームとしてより良い治療を提供できる努力をしてまいります。
□お知らせ/がん患者サロン「癒会(ゆかい)こうか」
日時:2月7日(水)13時30分~15時30分
場所:公立甲賀病院講堂
問合せ:がん相談支援センター
【電話】65‒1641
問合せ:公立甲賀病院総務企画課
【電話】62-0234
【FAX】63-0588
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