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令和5年 第2回 人吉市議会定例会 施政方針(3)

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熊本県人吉市

〇観光都市人吉の復活に向けて
豪雨災害では本市の主要産業である観光面でも甚大な被害を受けていて、宿泊施設も市内全体の約7割に当たる27の施設が被災されています。そのような中、現在、一部再開を含め20の事業者が営業を再開されました。
コロナ禍や肥薩線の不通などの影響もあり、観光客の入込数は以前の水準までは回復していませんが、宿泊割引事業や人吉ひかりの復興プロジェクト、かわまちづくり事業など、さまざまな取り組みと連携しながら、観光都市人吉の復活に向け、魅力ある観光施策を展開していきます。
 
〇コミセンの復旧進む
コミュニティセンターの復旧状況ですが、東西コミセンは現地での原形復旧に向け昨年8月から工事に取り掛かり、今年4月からの利用再開に向け工事が進んでいます。
西瀬コミセンの復旧は隣接地への移転新築を計画していて、現在、移転予定地の造成工事を進めているところです。新しいコミセンの建設は令和5年度中の完成を目指しています。
 
〇市民プールの在り方を検討
社会体育施設の復旧関連ですが、豪雨災害後、約半年間に渡り指定避難所として使用していた人吉スポーツパレス大アリーナは、床面と空調熱源設備の改修工事を完了し、令和4年度から利用を再開しています。
豪雨災害で一部が被災した市民プールは、管理棟の床面や空調などを復旧し、令和3年度から50メートルプールを除いて営業を再開しています。しかし、これまでの課題であった施設全体の老朽化が激しく、これからの市民プールの方向性も改めて検討する必要があることから、スポーツ団体や外部有識者などで構成する人吉市市民プール検討委員会を設置し、今後の市民プールの在り方などについて協議していただきました。そして昨年12月、「新たなプール建設の検討を早急に開始すべき」との答申を頂いています。幅広い年齢層に対応した遊泳環境の確保は、市民のスポーツ振興や健康増進の場づくりにもつながりますので、答申内容を真摯(しんし)に受け止め、新プール建設なども視野に検討を進めます。
 
〇人吉城歴史館は原形復旧
人吉城歴史館の復旧に関しては、被災した麓・老神地区の復興に向けた重要な拠点であることから、史跡の景観保護の観点からも施設のかさ上げは行わないこととし、有識者会議や関連団体などとの会議での意見も踏まえ、現地で原形復旧する方針を固めました。今後も関連団体などと検討を重ね、令和6年度中の復旧完了を目指します。
文化財保護事業関係ですが、令和4年度は被災した史跡人吉城跡や史跡大村横穴群の災害復旧に関する事業を最優先に実施してきましたが、令和5年度も同様に復旧関連工事を集中して進めていきます。御館(みたち)跡西側石垣の修復については、隣接する歩道が通学路であること、さらに市民や来訪者の安全確保の面も考え、早期の復旧を行います。

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