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自治体の皆さまへ

【特集】災害から命を守るために(2)

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熊本県人吉市

■避難に必要な情報を整理する
備えには、物以外に心の準備も重要です。自宅付近に危険な場所はないか、どのタイミングでどこに避難するのかなど事前に確認しておき、いざという時に直感的に動けるようにしておきましょう。
令和2年7月豪雨では、指定避難所までの経路に災害が発生した地域もあり、多くの住民が別校区の指定避難所や親戚宅への避難、在宅避難などそれぞれの状況に合わせて安全を確保しました。まずは指定避難所(本紙8~9ページ)を確認し、状況別の避難方法も考えておきましょう。

◇自宅付近の災害リスクを確認
避難について考えるときに、まずは自宅付近の災害リスクを知ることが重要です。各家庭に配布している市の「防災総合マップ」と市内を流れる球磨川・胸川・万江川の3河川の氾濫予想を図にした「球磨川浸水想定マップ」で確認してみましょう。
自宅付近に災害リスクがある場合、事前に避難先と避難経路を「どこへ、どうやって避難するか」を家族で話し合ってみましょう。

◇避難開始のタイミングを確認

◇球磨川の氾濫危険度を知るには
市では、球磨川の氾濫危険度を照明色の変化で視覚的に知らせ、早めの避難行動を促す「ライティング防災アラートシステム」を運用しています。
緊急時に川や橋を直接見に行くことは避け、防災ポータルサイトや河川カメラなどで確認し、適切な避難行動をとってください。
・計画高水位以上(4.07メートル)…赤色が点滅します
・氾濫危険水位以上(3.40メートル)…赤色に光ります
・氾濫注意水位以上(3.00メートル)…白色に光ります

■市房ダムのサイレンが鳴ったら…
市房ダムでは、ダムの放流や貯留の状況に合わせて、ダムについての情報をアナウンス・サイレンや4色表示の警告灯で発信しています。テレビやラジオ、防災行政無線などでこの情報を耳にしたら、市が発信する避難情報などを確認し、家族構成や生活環境に応じた適切な避難行動をとってください。

◇市房ダムから発信される情報
(1から順番に発信します。2または3の後に7を発信する場合もあります)

1.放流の開始
(ダムに設置しているゲートから放流を開始したとき)
2.洪水調節の開始
(ダムに水を溜め始めたとき。年に1~2回程度)
3.貯留能力の半分情報
(貯留する容量の半分に当たる水位に達したとき。2~3年に一回程度)
4.緊急放流の予告
(ダムが満杯になる可能性が出てきたとき)
5.緊急放流の開始
(ダムが満杯に近くなってきたとき)
6.緊急放流の終了
7.洪水調節の終了

■アナウンス・サイレン
◇洪水調節の開始時
アナウンス(2回)の後
サイレン「ヴーーー」(1分×2回)と鳴らします。

◇緊急放流の予告時、緊急放流の開始時
半鐘音「カンカンカンカン」(1分)の後、
アナウンス(2回)が入り
サイレン「ヴーーー」(1分×2回)と鳴らします。

■緊急放流(異常洪水時防災操作)のイメージ
※詳しくは本紙をご確認ください。
ダムは、ダムに流れ込む量(流入量)よりダムから流す量(放流量)を少なくして洪水を調節していますが、大雨でダムの満水が予想される場合は、放流量を流入量に近づけていく操作を行う必要があります(緊急放流)。
※過去に4回実施していますが、昭和40年7月豪雨と令和2年7月豪雨時は行っていません。

問合せ:
県河川課【電話】096-333-2510
市房ダム管理所【電話】44-0304

■防災ラジオ
1時間あたりの雨量が50ミリを超えると、周囲の音が聞こえなくなります。防災ラジオは常に乾電池とACアダプタを取り付けておき、玄関や居間、台所など生活の中心となる場所に設置してください。まだ受け取っていない人は市防災課にお越しください。

■市公式SNS
防災・緊急情報をはじめ市役所からのお知らせを発信しています。Yahoo!防災速報アプリは「地域の設定」で「人吉市」を設定してください。

■市防災ポータルサイト
球磨川などの河川情報、気象情報、避難所情報など、防災・災害情報をまとめたサイトで、災害時にすぐに情報を取得できます。
市公式LINEを友だちに追加しておくとリッチメニューから簡単に見ることができます。

※詳しくは本紙をご確認ください。

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