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お人よしー人吉で輝いている人ー

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熊本県人吉市

■人吉・球磨の農産物を使った商品開発を手掛ける 球磨川アーティザンズ(紺屋町)
・くまがわあーてぃざんず
共に人吉市出身の田畑奈津さん(写真右)と立山まき子さん(写真左)が設立した合同会社。中青井町に本社を構えたが被災後、紺屋町のつばめタクシー待合所奥に移転。アーティザンズは英語で「職人」を意味する。

人吉梅園のウメを使ったピュレや人吉・球磨産のクリを使ったバター、山江村産のユズを使ったマーマレード、錦町産の新ショウガを使ったシロップ。「球磨川がもたらす豊かな恵みを世界の人に届けたい」という思いから、アメリカで公認会計士をしていた田畑奈津(たばたなつ)さんは帰郷後、立山商店の5代目女将(おかみ)・立山まき子さんと令和元年6月に合同会社を設立。人吉・球磨の農産物を使った商品開発に取り組む。
設立から間もなく令和2年7月豪雨で被災。原材料・商品在庫はすべて浸水し、本格的に事業を再開できたのは1年後だ。今年6月には設立4周年を迎えたが、「まだ始まったばかり」と田畑さん。とはいえ、商品開発から販路の獲得まで一連の流れを生み出し、すでに地域ブランドとして確立。そのノウハウを学びたいと、学生からインターンシップの依頼があったり、生産者から「規格外で売れない作物で商品が作れないか」という相談があったりすることも少なくない。
「商品を作るからには極上のものを」。設立当初から心掛けていることの一つだが、単においしいものを作るだけでなく、人口減少や若者離れが課題のこのまちで、自分たちにできることは何かを常に考えている。若い人たちがワクワクするような雇用の受け皿となることが当面の目標だ。

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