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南阿蘇村 地域おこし協力隊通信 Vol.62

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熊本県南阿蘇村

■地域おこし協力隊OG 五十嵐恵美さん
2018年6月着任、2021年5月退任。政策企画課の「情報収集及び発信プロジェクト」として、SNS発信や村内行事の撮影等に携わりました。フォトグラファーの原点は「人が好き」。その原点に、南阿蘇村で立ち返ることができたと話します。

▽“生きる力”を積み重ねる 仕事と暮らしを、南阿蘇村で
五十嵐恵美さんが撮影した写真を見ていると、不思議な気持ちになるときがあります。写真に写っている「その人」のことはまったく知らないはずなのに、懐かしい友人を見つけたような…。そして、「その人」に会いたくなってしまうのです。
五十嵐さんが南阿蘇村と出会うまでには、さまざまなきっかけがあったと言います。東日本大震災を機に、食やエネルギーに興味を持ったこと。田舎暮らしに憧れ、自然との共生について学んだこと。「自分で選ぶとか、作り出すとか、そういうことが必要なんじゃないかと思って。生きる力、っていうのかな」。
東京で移住を模索していた頃に発生した熊本地震。友人との縁や奇妙な偶然が重なり、引き寄せられるようにして南阿蘇村へ。ボランティア活動に携わるなかで、五十嵐さんは、「個性的で面白い人たちの、生命力にあふれる魅力」に触れることとなります。気づけば、多忙ゆえに手放してしまったというカメラを再び手にし、村内のいろいろな人に会いに行くようになっていたそう。「写真って、やっぱり楽しい」。そう改めて気づかせてくれたのが南阿蘇村だったと振り返ります。
地域おこし協力隊としての3年間も、村内あちこちを飛び回る日々。「復興の過程に立ち会えることがうれしくて。地域の人と関われて、この村がますます好きになった」。退任後も村内に拠点を置き、南阿蘇村のみならず全国で写真の仕事を続けています。
「photo Makana o Minamiaso(フォト マカナ オ ミナミアソ)」。五十嵐さんがフォトグラファーとして掲げる屋号は、ハワイ語で「南阿蘇の贈り物」という意味。「生きてきた時間や背景、すべてひっくるめて『その人』。そこまで写真で表現できるように意識しています。そうして喜んでもらえたら、私が撮る写真は“贈り物”になれるのかも」。
五十嵐さんがファインダー越しに見つめるもの。それは、“その人らしい生きる力”なのかもしれません。

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