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自治体の皆さまへ

新年のごあいさつ

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熊本県南阿蘇村

■「竜に翼を得たる如し」の精神で邁進していく
南阿蘇村長 吉良清一(きらせいいち)
新年明けましておめでとうございます。
村民の皆さまにおかれましては、令和6年の新春を清々しいお気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃から村政運営に対しまして格段のご配慮を賜り厚くお礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、感染症対策に留意しながらも従来通りのイベントなどが再開し、かつての賑わいを取り戻しつつあります。しかし一方で、国際紛争や物価高騰など不安定な社会情勢が続いているところであります。
さて、本村におきましても7月15日の南阿蘇鉄道の全線運転再開や熊本地震震災ミュージアムのオープンなど、熊本地震からの復興が大きく前進した年でもありました。特に南阿蘇鉄道は、村民の皆さんが各駅や沿線において横断幕や旗を多くの人たちに振っていただくなどのご協力もあり、祝福に包まれた運転再開となりました。このような再開を迎えられたのも尽力された関係者のお力添えと、長い間再開を望む地域住民の熱意が実を結んだものであり、深く感謝申し上げます。今後も多くの皆さんから愛され親しまれるような鉄道を目指し努力してまいります。
その他にも、5月には立野ダム本体のコンクリート打設が完了しました。7月の大雨の際は、ダムの持つ洪水調節機能が発揮され、白川の氾濫を防いだことは下流域に住んでいる皆さんに安心を与えるものだったと考えています。
また、本村はSDGs未来都市に選定されており、昨年1月にあか牛の生産と草原維持を目的とした「南阿蘇村草原再生・あか牛復興プロジェクト」、3月には湯の谷地熱発電による地熱発電が開始しました。この発電により、年間に一般家庭約3,200世帯に相当する電力を発電することから、温室効果ガス削減にも大きく貢献できるものだと考えております。これらの政策は、「3つのK」いわゆる「環境」「活力」「暮らし」の政策をより推進していくものであり、これからもSDGs未来都市として積極的に取り組んでいきたいと思います。
さらに、一昨年には台湾の東港鎮と国際交流促進覚書を締結しており、今年度よりTSMCが本格稼働することから、連動して更なる国際交流の促進などにも取り組んでいく所存です。本年も「誰もが住みたい・住み続けたい南阿蘇村」の実現に向け、村民が心から誇りに思う村、移住希望を多くいただける村の実現に向けて「竜に翼を得たる如し」の精神で邁進してまいります。村民の皆さまのなお一層のお力添えをよろしくお願いします。
最後に新春の門出にあたり、皆さまにとりまして健やかで幸多き年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

■心豊かな村づくりに寄与できるような議会を!
南阿蘇村議会議長 山室昭憲(やまむろあきのり)
謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
村民の皆さまには、健やかな新年をお迎えのことと、お慶び申し上げます。
日頃より本村議会に温かいご理解とご支援を頂いておりますことに、議会を代表して心から厚く御礼申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、未だに終息が見えないロシアによるウクライナへの軍事侵攻、イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘の激化で多くの民間人、特に子どもたちを巻き込み犠牲者が増え続けている現状に心が痛み、一刻も早く砲声が止ることを願うばかりです。
国内では大幅な円安、生活必需品の高騰、人手不足など、不安を感じる1年でしたが、幸いにも、コロナ感染症対策における行動制限を初めとする、すべての規制が解除され、人流、経済活動など、緩やかながらも順調に回復傾向にあります。
本村でも、昨年の立野駅舎の完成、南阿蘇鉄道の全線開通は、地域住民の交通アクセスと利便性の向上に大いに寄与するもので、併せて熊本地震震災ミュージアム「KIOKU」のオープン、さらに本年度完成予定の立野ダムは、観光客の増加、地域間交流の促進、地域経済の発展が期待されます。
本議会では現在、議会改革に取り組んでおり、これまでに議員定数の削減や常任委員会の再編を議員自らおこない、昨年3月定例会からは総務産業常任委員会、文教厚生常任委員会の2常任委員会制でスタートし随時開催し活発に活動しています。また、次期の議員一般選挙からは現在14人の議員定数を12人とすることも決定しております。
今年は新しく議会基本条例を制定する準備を進めています。この条例は、地方分権推進に伴い議会の役割と権限が強化されている一方で、住民からは議会や議員の活動に対して厳しい目が向けられている中で、議会が住民の信託に応えるため、議会の果たすべき役割と責任を明確にするとともに、憲法に定める地方自治の本旨の実現と心豊かな村づくりに寄与することを目的とし、その大きな柱として制定を進めているものです。制定されれば、質問・質疑だけの場から議員間討議を重視する議会、それらを踏まえながら追認機関ではなく村長等と政策競争をする議会となることを目指すことで、二元代表性の一翼を担う意思決定機関である議会が、さらなる議会活動の活性化を図ることが期待されます。
南阿蘇村が自立した行政経営をおこなっていくためにも、今後とも村議会に対するご理解とご協力をお願い申し上げます。
最後に本年が村民の皆さまにとりましてご健勝で幸多く、すばらしい年でありますよう心から祈念し新年のご挨拶と致します。

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