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地域の人権相談パートナー「人権よもやま話」

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熊本県合志市

人権擁護委員
赤坂(あかさか) 一矢(いちや)さん

『パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度』が本市で4月から導入されます。この制度を理解するには、「性的少数者(マイノリティ)」について知る必要があると考え、南陽区ふれあいサロンでは、人権教室を開催しました。人権教室には会員34人が参加しました。
「性的少数者LGBTQ」の用語説明や「性的少数者」の偏見といじめの状況について、学校・職場での出来事を学びました。その後、第41回全国中学生人権作文コンテストの法務省人権擁護局長賞・熊本県最優秀賞となった中学1年生の『自分らしく』を紹介しました。身体の性は女性で、不定性(自分自身の性自認が流動的で安定しない性)の生徒の作文です。書き出しは「Aちゃんって男の子みたいだね」から始まります。
小学5年生のころ自分の体に嫌悪感を持ち悩みます。小学6年生で一番信頼できた担任の先生にカミングアウト(自らの性のあり方を誰かに話すこと)により学校生活が楽になり、卒業1カ月前に友達や先生にもカミングアウトします。その後は、中学校の制服が性別関係なく選べることからAさんは学ランで登校しようと思い中学入試に合格します。しかし、Aさんは学ランで登校したいことをお母さんには言えませんでした。セーラー服の採寸の時、小学6年の担任から背中を押され、お母さんにカミングアウトできました。「Aの人生だから好きなようにしなさい」とお母さんに認めてもらい、現在学ランで登校しているということです。
ある調査では、11人に1人が性的少数者だと言われています。また、別の調査では、10代の性的少数者で偏見や差別、いじめなどで約半数の人が自殺を考えたという結果もあります。私たちは「性の多様性」について理解し、性的少数者が安心してカミングアウトでき、全ての人々が幸せに暮らせる社会にしていかなければならないと思います。

問合せ:人権啓発教育課啓発教育班
【電話】096-248-2399

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