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地域の人権相談パートナー「人権よもやま話」

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熊本県合志市

人権擁護委員
川畑 愛子(かわばた あいこ)さん

最近は、不登校の子が増えています。時々、相談にものっています。コロナの影響で、学校から足が遠のくこともあります。また、友達との関係、学校での出来事、家族との関係で悩み行けなくなることもあります。理由はさまざまですが、考え苦しみ、限界を迎え、どうしようもできなくなります。
そんな悩みを持つ、ほとんどの人の共通点は、どこに相談していいかわからないということです。
意外と知られていないのが、カウンセラーの存在です。どの学校にも、保健室などを通して、会うことができます。家庭での悩みを、誰かに打ち明けるのは勇気がいるものです。それでも頼っていいんだよと伝えたいです。誰かに打ち明けるだけで楽になり、少しでも前に進めたりします。他にも学校の先生、地域の人、病院、施設などでも相談できます。
ある中学校の先生は「卒業式はさよならではない。どんな時でも帰っておいで。悩んだときは頼っていいんだよ」と言って送り出すそうです。手を差し伸べてくれる人はたくさんいます。
学校には、子どもたちが手に取れるように『子どもの人権SOSミニレター』があります。何か困ったことがあれば、利用してみてください。
また、不登校に関する知識を増やすことも大事です。学校に行けなくても、勉強はしたい。友達はつくりたい。学校に戻ることができればそれが一番ですが、何も知らなければ、子どもの人生が止まったままになってしまいます。それだけは避けてほしいと思います。表に出しにくい、難しい問題です。ただ、どうしても一人で考えられることには限界があります。
同じ悩みを抱えている人は、意外と身近にいるものです。悩んでいるのは自分だけではありません。きっと周りに助けてくれる人がいます。
ひとつのレールだけが、子どもたちの道ではありません。広い視野を持って、子どものことを考え前に進んでほしいです。

問合せ:人権啓発教育課啓発教育班
【電話】096-248-2399

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