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自治体の皆さまへ

[特集]さしより野菜から始める 健康への第一歩(1)

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熊本県宇城市

■8月31日は「野菜(831)の日」
◇さしより野菜認知度アンケート
対象:R4年度宇城市集団健診受診者
回答者数:7,434人(20~90代)

問:宇城市で野菜から先に食べる「さしより野菜」を推進していることを知っている

問:食事の時に野菜を先に食べるようにしている

平成30年度から始まった、さしより野菜プロジェクト。開始から5年がたち、認知度、実践度共に向上。血糖値が高い人の割合も減少してきました。
しかし、宇城市の高血圧の人の割合は県内14市で8年連続のワースト1位。まだまだ健康意識の改善が必要です。
健康な体はまず食生活から。

さしより野菜
たっぷり野菜
減塩

宇城市が進めるこの3つのテーマを皆さんは実践していますか。

■(実証)モニター検証
3カ月間「さしより野菜・たっぷり野菜・減塩」を行う実践モニターを募集。モニターの開始前後の数値を確認し、効果を検証。食習慣を意識して取り組むことで健康に対する意識向上と改善傾向につながる結果となりました。

実施期間:令和4年9月~11月
参加者:宇城市在住の男女14人

・実践してこんな意見がありました

◇モニター参加者に聞く

・無理なく、習慣を大切に
山中 清貴(きよたか)さん(62)
以前から野菜を食べる習慣はありましたが、食べる野菜の種類を増やすこと、塩分を控えることをさらに意識しました。農業でよく汗をかくので、夏場は特に塩分を取りますが、それを秋冬まで続けないように注意しました。朝には野菜をしっかり取り、減塩のためにサラダにはドレッシングではなく、酢としょうゆを混ぜて食べています。飲み会では、サラダや野菜を多く使った料理を選択。外食のときもその癖がつきました。
短期間で無理矢理食生活を変えようとしても長続きしません。習慣になるように無理せず、自然に取り組めるようにしました。おかげでモニターが終わった今でも、変わらない食生活を続けられています。

■健康のための3つの意識
さしより野菜プロジェクトで勧めている3つの意識。実践モニターの結果を踏まえて十島管理栄養士に聞きました。

山中さんをはじめ、多くのモニターの皆さんに表れた好結果は、「さしより野菜」「たっぷり野菜」「減塩」をしっかり実践したことによるもの。それぞれの効果が着実に発揮されています。

◇さしより野菜
「さしより野菜」は食事の始めに野菜から食べることで、食物繊維の働きにより食後の血糖値の上昇を緩やかにします。血糖値が急上昇して血管が傷付くことを防ぎ、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の予防にもつながります。最初に食べる野菜の量は、小鉢1皿(70グラム)以上がお薦め。難しければまずは一口からでも始めましょう。

◇たっぷり野菜
野菜に含まれるカリウムは、正常な血圧を保つために必要な栄養素。1日の野菜摂取目標量は350グラム以上。野菜料理を小鉢70グラムとすると5皿分です。
たっぷりと野菜を取ることで脳卒中や心臓病などのリスクを抑えることにもつながります。

◇減塩
1日の塩分摂取目標量は、男性7・5グラム未満、女性6・5グラム未満、高血圧の人は6・0グラム未満とされていますが、多くの人は1日に約2〜3グラム多く塩分を取っています。高血圧予防のためにも減塩を意識しましょう。
減塩のポイントは次の3つです。

・麺類の汁は飲み干さない
・調味料は「かける」よりも「付ける」
・栄養成分表示の食塩相当量を確認する

生野菜だけでなく、ゆでたり、炒めたりした野菜など好きな食べ方で良いです。ただし、ドレッシングやマヨネーズの使い過ぎには要注意。

この3つを意識して健康な体づくりを心掛けましょう。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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