本年度の当初予算が令和6年第1回定例会で審議され、3月11日に可決成立しました。その概要をお知らせします。
■令和6年度一般会計
350億3,918万円
◆会計別の予算
※企業会計は、収益的支出と資本的支出の合計金額です。
◆一般会計 歳入
◇歳入のポイント
地方交付税、国庫・県支出金、市債などで構成する依存財源が約246億円で全体の約70%を占めており、国や県の動向に左右されやすい財政構造となっています。
◇歳入の状況
▽繰入金
歳入が不足しているため、市の貯金である財政調整基金を21億6,699万円取り崩し、基金残高は73億9,753万円になる見込み
▽国庫支出金
インフラ整備や国重要文化財の耐震補強工事に対する補助金などで増
▽市債
下水道施設や小川総合文化センターの整備に伴う借入などで増
▽地方特例交付金
住宅ローン減税や定額減税の実施による減収補てん交付金などで増
◆一般会計 歳出
◇歳出のポイント
▽性質別
人件費、扶助費、公債費で構成する義務的経費が約165億円と全体の47%に。
▽目的別
児童・障がい福祉などを構成する民生費が約120億円で最も多く、続いて教育費が約59億円、公債費が約45億円と上位を占めています。
◇歳出の状況
▽教育費
小川総合文化センターの改修工事や学校給食の無料化などで増
▽総務費
ふるさと応援寄附基金の元金の積み立てや豊野総合公園整備基本計画の策定などで増
▽土木費
道路の維持工事や下水道事業会計への出資金などで増
▽農林水産業費
新規就農者を育成するための補助金や海岸のメンテナンス工事などで増
◆選択と集中の予算編成と市民目線の行財政運営
本年度は、社会保障関係費の増大をはじめ、小中学校や文化施設の改築、道路などの長寿命化や維持管理を進めるため、前年度を上回る大型の予算規模となりました。
合併のメリットでもあった合併特例事業債が令和5年度に発行上限額に達し、市の財政運営は大きな転換期を迎えています。今まで以上に事務事業の厳選が求められる中、選択と集中を念頭に置き、国県支出金や基金、財政的に有利な市債などを最大限に活用して当初予算を編成しました。
特に、国営緊急農地の再編や市道大野川リバーサイドロード線の整備、豊野町の総合公園整備など、重点施策に位置付けた事業へは優先的に予算を配分し、給食費の無料化、小中学校施設の建て替えなど、市の将来を担う子どもたちを育む分野へも重点的に投資をしています。引き続き「ちょうどいい都都市(まち)」の実現に向け、「市役所改革プラン」に基づく市民目線に立った行財政運営に取り組んでいきます。
◆令和6年度 市の主な事業と予算
令和6年度に実施予定の主な事業と歳出予算について、「第2次宇城市総合計画」の5つのまちづくり基本目標に沿って紹介します。
問合せ:財政課
【電話】32-1748
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