生まれ育った山鹿市を離れ、京都府の大学で山鹿灯籠を後世に映像で残すためにがんばっている女性がいます。ことし開催された山鹿灯籠まつりを、約1カ月にわたって取材していました。
今回は、山鹿灯籠まつりの取材をはじめ、取り組んでいることなどを話していただきました。
立命館大学映像学部3年
島北千代音(ちよね)さん(鹿北町出身)
■きっかけは「きれいだ」と感じたこと
幼いときに、山鹿灯籠まつりで山鹿灯籠発祥の伝説を聞き、幼いながら「かっこいい」と感じたのを大学生になっても覚えていました。大学では、自分が「きれいだ」と感じるものについて、それのどこに「きれい」と感じるのか研究したいと思いました。その上で、自分にとって身近でずっと美しいものとして魅力を感じていた山鹿灯籠について調べたいと思いました。
■初めての取材に戸惑い
取材が初めてで、どこから始めたらいいのか全く分かりませんでした。しかし、取材をするたびに灯籠師が直面している問題や皆さんの山鹿灯籠に対する思いを知ることができ、聞きたいことがどんどん出てきて、毎回緊張はしましたが、たくさんの人の話を聞くことがとても楽しかったです。
今回、さまざまなご縁に恵まれて取材をすることができました。取材に協力してくださった皆さんに心から感謝しています。取材の中でいろんな人の話を聞くと、山鹿灯籠のことだけでなく、生き方や価値観にも触れることができ、視野が広がったように思います。改めて、人と関わることから得る温かさを感じました。
■多くの人に山鹿灯籠を知ってほしい
今回取材させていただいた映像などは、大学の卒業制作の作品の中で使わせていただきます。カメラで撮影した映像は編集をして記録映像のようなものにまとめ、調べて分かった歴史についても、CGを用いて簡単な映像にしようと考えています。そして、これらを一つのゲームの空間にまとめ、山鹿灯籠について気軽に学べるようなコンテンツを作りたいと考えています。まずは山鹿灯籠、特に金灯籠の見た目や構造などを理解したいと思っています。また、いろんな人に気軽に山鹿灯籠について知ってもらえるような作品のデザインを考えながらこれから作っていくのが楽しみです。
これから編集作業の日々。
すてきな映像ができるようにまだまだがんばります!
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