◆ハンセン病回復者とその家族に関する人権問題
ハンセン病は、明治6年(1873年)に、ノルウェーのハンセン医師が発見した「らい菌」という細菌による感染症です。感染力は極めて弱く、感染しても治療方法が確立している現在では、早期発見と早期治療により治癒する病気です。
しかし、長年にわたる国の療養所への強制隔離や、間違った対策が原因で、ハンセン病患者、回復者、さらにはその家族の方々の人権が侵害され、偏見や差別にさらされてきました。
平成21年(2009年)にハンセン病問題基本法が施行され、国と地方自治体の責任が定められましたが、ハンセン病回復者や家族の方々は今もなお苦しみや悲しみを抱えています。私たちは他人事としてではなく、ハンセン病について正しい知識を持ち、自分自身のこととして受け止めながら、すべての人権が尊重される社会を実現するよう努めていかなければなりません。
◇お知らせ
「人権擁護委員の日」くまもと人権フェスタ開催
日時:6月1日(木)午前10時半~午後2時半
場所:下通りアーケード内(COCOSA熊本前)
問い合わせ:人権政策課
【電話】328-2333
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