文字サイズ
自治体の皆さまへ

「もしもの災害に備えて」災害情報のいち早いキャッチと、いち早い避難行動のために!(1)

2/66

熊本県玉名市

■“平時”から避難行動の確認を出水期、要注意
ことしも本格的な出水期を迎えました。5月には早くも台風2号が発生。5月としては異例の勢力に発達し、梅雨前線も活発化。相次ぐ線状降水帯の発生に記録的な大雨となった東海・関東・近畿の各地では河川の氾濫・浸水などの被害が発生しました。
これから秋にかけては、こうした豪雨や台風による災害が起こりやすい季節です。加えて、近年は地球温暖化に伴う気候変動の影響などにより雨の降り方も変化。特に、1時間降水量が50ミリを超える降雨による河川の氾濫など、洪水災害の発生頻度は増加。短時間に降った大量の雨が河川に一気に流入し、急激な増水から氾濫を引き起こすケースが多く、それが洪水や水害が頻発する1つの理由となっています。また、2011~2020年の10年間で、水害が発生した市町村は、全国の実に97%にも及びます。
本市では幸い、近年は大きな被害には至っていませんが、現在の異常気象の状況下では洪水や水害がいつ発生してもおかしくありません。気候変動の影響により、短時間豪雨やゲリラ豪雨の発生頻度は今後ますます増加すると見られ、洪水被害の増加が懸念されます。
洪水や水害から命を守るには、危険が差し迫ってからではなく、安全なうちに早めに避難することが重要です。そして、平時から災害の発生を想定し、有事の際、いかに素早く命を守る行動に移れるかが鍵となります。さらに、命の危険が迫ったいざというとき、迅速に避難するためには一体どのようなルートで、どこに、どう避難すればよいのかも想定しておく必要があります。

今月号では、そんな「もしもの災害」に備えて特集します。

□台風・豪雨時に備えてハザードマップと一緒に「避難行動判定フロー」を確認しましょう
[平時に確認]「自らの命は自らが守る」意識を持ち、自宅の災害リスクととるべき行動を確認しましょう。

避難行動判定フロー

*指定避難所への移動だけが避難というわけではありません。住んでいる地域やそのときの状況、人によって方法は異なります。
「避難行動判定フロー」では、災害時にとるべき避難行動をフローチャート形式で選択できます。災害に備え、事前準備や災害時の対応について確認してみましょう。
「自らの命は自らが守る」意識を一人一人が持つことが重要です。
出典:内閣府

■日頃から指定避難所の位置の把握を!
玉名市では、災害時の避難所として、地域別に指定避難所および指定緊急避難場所を指定しています。最寄りの避難所がどこにあるのか、日頃から確認し、把握しておくようにしましょう(本紙5ページ参照)。
□指定避難所
災害時に避難した人を滞在させるための施設で、災害発生時または発生する恐れがある場合に開設します。一次避難所(拠点避難所)が主として開設する避難所となります。二次以降の避難所については、災害の種類および規模(高齢者等避難、避難指示などの発令)に応じて順次一次避難所に追加して開設されます。

□指定緊急避難場所
地震、津波時などに緊急的に避難するための場所で、大多数の人が避難可能な場所です。

※避難の際は、各避難所施設の利用規約などを遵守してください(例:禁煙、ペット同伴での入室、立ち入り禁止区画への出入りなど)。
※学校統廃合により廃校となった学校施設については、今後の利活用計画によっては避難所指定の取り消しとなることがあります。
※避難所は、体育館など板張りの床が多いため、毛布・マットを準備しましょう。

■非常食について 中身は?どこで買える?
□食べ切れる量を
避難先に冷蔵庫はありません。1食の量は「食べ切れる量」にしましょう。

□軽いものを
持ち運びしやすく、軽量かつ小さいものを選ぶようにしましょう。

□簡単に食べられるものを
水を注ぐだけですぐに食べられるものや、調理不要のものを選びましょう。

□どこで買えるの?
ホームセンターやスーパー、インターネット通信販売などで購入することができます。

((2)に続く)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU