血液は私たちが健康に生活する上で、非常に重要な役割を担っています。代表的な血液の細胞には、全身に酸素を供給する「赤血球」、出血した箇所を修復し止血する「血小板」、ウイルスやばい菌を退治してくれる「白血球」などが挙げられます。これらが正常に働くことで、生命が維持されています。
しかし、時に正常だった細胞が異常なものに変化してしまう、いわゆる「がん化」してしまうことがあります。白血球ががん化してしまう病気である「白血病」は血液がんの代表的な疾患です。
特に「急性白血病」と呼ばれる病気は非常に進行が早く、生命に危機をもたらす恐ろしい病気です。他にも「悪性リンパ腫」や「多発性骨髄腫」など、血液のがんには多くの種類があります。
くまもと県北病院血液内科では、こうした血液疾患の検査や治療を行っています。最近は科学技術の進歩に伴って良い薬や治療法が開発されており、一昔前と比較すると治療成績は大きく上昇しています。完全な治癒を目指すことや、高齢の方でも治療を受けることができるようになったりしています。
こうした分野は今後もますます発展していくことが期待できるでしょう。気になる症状がおありであれば、まずは近くのかかりつけを受診していただき、必要時は当院までいつでもご相談ください。
血液内科 今金 大輔
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