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自治体の皆さまへ

特集 認知症を知り 地域で支え合う(4)

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熊本県荒尾市

■育児と介護に大忙し!ご存知ですか?ダブルケア
◆育児に介護に…どうしよう?!
子育てと介護、2つのケアを同時に行うことを「ダブルケア」といい、それを担う人を「ダブルケアラー」と呼びます。ダブルケアラーは全国で25万人以上。晩婚化や高齢出産の増加が背景とされていますが、少子化や核家族化など家族構成の変化もあり、1人にかかる負担が大きくなっています。1人で抱えて限界になる前に、コミュニティなどで相談相手を見つけたり、相談窓口へ相談してみませんか?

▽ダブルケアラーの8割が働き盛りの30歳~40歳代!

2016年内閣府調査より

◆ダブルケアについて、みんなとお話しませんか?
◇ダブルケアラーが自分らしく幸せに過ごせるように交流の輪をつくり支援する
「当時は周囲に助けを求めることもできず、ただ自分の能力が低いのだと思い込んでいました」と自身を振り返る「ダブルケア熊本」の黒崎(くろさき)さん。結婚後、幼稚園の教諭として働いていた黒崎さんは、義母の病を機に離職。その後、自身の妊娠・出産というライフステージの変化が訪れ、子どもの誕生を喜んだのも束の間。気づけば育児と介護に翻弄される日々がはじまっていたと言います。ある時、疲れがピークに達し携帯の音声認識機能で「介護と育児」と検索した際、偶然“ダブルケア”の言葉がヒット。「その時初めて自分は助けを求めてもいい状況なんだと気付けました」と黒崎さん。2018年には「ダブルケア熊本」を立ち上げ、介護と育児をする誰もが自身の人生を大切にするための発信をしています。「子どもの年齢や施設利用の有無に関わらず、育児と介護を両方していればダブルケアです。ゴールがないからこそ、ケアする人が“幸せ”を感じられるバランスで、家族の時間や自分の人生を大切にできる。そんな社会になってほしいと願っています」と話す黒崎さんは、ダブルケアをもっと知ってもらいたいと「ダブルケアカフェ」を随時開催し、小冊子「家族も自分も大切にできるエッセンスbook」を発行するなど、積極的に活動しています。
ダブルケア熊本 黒崎 麻子(くろさき あさこ)さん

◆そのほかにも…「ヤングケアラー」のいる家庭をサポートし、子どもが子どもでいられるまちへ
大人の代わりに介護やケアをする子どもを「ヤングケアラー」と呼び、勉強や友人と遊ぶ時間が取れない、ストレスを感じる、というヤングケアラーは少なくありません。「子どもとしての時間」を大切にするためにも、家庭へのサポートが必要です。
気軽に悩みや支援について、一人で抱え込まずにご相談ください。

◆こちらへご相談ください
・子どものことで気になることがある
すこやか未来課 保健センター【電話】63-1153
・親や祖父母の様子や介護に関する心配事
地域包括支援センター【電話】63-1177

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