■(一社)タンカルム代表 山口法子さん
〔Profile〕やまぐち・のりこ
昭和48年4月17日生まれ。「親に笑顔を子どもに夢を」を合言葉に、子育てに悩む母親たちを支援する団体「タンカルム」を平成29年9月に設立。令和3年には一般社団法人化し、子ども食堂や防災など活動の幅を広げている。令和2年から熊本県PTA連合会の理事も務める。最近熱中していることは次男の野球の試合のアナウンス。夫と息子2人、娘2人の6人家族。深川区在住。50歳。
問い合わせ先:【E-mail】noriko4170yama@gmail.com
「目標は笑顔が絶えない家庭を増やすこと」。子どもの不登校と向き合った経験から、子育てに悩む親を支援する活動を続ける。
長男が中学1年の冬に突然、学校に行けなくなった。「なんで普通に学校に行ってくれないの」「なんで言うことを聞いてくれないの」。不登校を受け入れられず焦燥に駆られる日々。辛い。苦しい。でも諦めず何度もぶつかり合った。「その中で、息子のありのままの姿を受け入れることができるようになったんです。『生きて、笑ってくれるだけでいい』。そう思うと気持ちが楽になりました」と振り返る。
「私のように悩んでいる親はきっといるはず」。不安に駆られた時、学校や行政に相談したが心は晴れなかった。「本音で話せる場所がなければ自分でつくろう」と、平成29年に不登校や子育てに悩む親の茶話会「タンカルム」を始めた。涙ながらに自分の経験を打ち明けてくれる人もいて、支援の必要性とそれを担うことの重要性を感じた。「同じ悩みを持つ人同士だからこそ話せることもあるし、相手の気持ちも分かります。私のような経験をしている親の手助けをしたいです」
日ごろから相談しやすい場所をつくるために、昨年から子ども食堂を開いている。「ちょっとした悩みを話せる場所をつくることで『孤育て』を防ぎたい。親が元気になると家庭も元気になる。これからも、私にできることを続けます」
■「菊池人」希望者を募集します
新しいことに挑戦している人、伝統を受け継いでいる人など、菊池で頑張っている人を募集します。本市在住であれば自薦・他薦は問いません。詳しくは市長公室までお問い合わせください。
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