市では古くから神楽や獅子舞など、さまざまな民俗芸能が地域や保存団体の人たちによって大切に守り伝えられてきました。その中で、国や市の指定文化財となっている15件を隔月で紹介します。
■田島菅原神社神楽
泗水町の田島一区で継承されている神楽です。毎年、春と秋の大祭(2月・11月)や風鎮祭(8月)、年賀行事(12月)に田島菅原神社で奉納されるほか、地元のイベントでも披露されています。
起源は定かではありませんが、明治の初期に始まったとされ、当時は舞も楽も静かな姫神楽であったといわれています。現在の神楽は昭和の初期に熊本市の高橋稲荷神社から伝授されたもので、岩戸神楽の流れをくむといわれています。
神楽の構成は、散座・二剣・四剣・奉剣・榊・弓・国津・神撰歌の8座からなり、剣や榊、弓・鈴を持ち、面を付けたり唄を入れたりして勇壮・華麗に舞われます。特に国津の舞は古くから伝わる鬼神の面を付け、豪快な舞と、2人の問答が人気です。
昭和40年頃から舞い手が高齢化したことで、後継者の育成が緊急の課題となり、保存会が結成されました。保育園へ出かけて後継者の育成に取り組んでいます。
問い合わせ先:生涯学習課
【電話】0968-25-7232
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