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自治体の皆さまへ

新年のごあいさつ

2/21

熊本県阿蘇市

■新年、あけましておめでとうございます。
皆さま方におかれましては、ご家族お揃いで輝かしい初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は、市政の発展に多大なご支援・ご協力を賜り心から感謝申し上げます。
阿蘇市発足以来、今日に至るまで、九州北部豪雨、熊本地震、阿蘇中岳噴火、そしてコロナ禍等々、度重なる予期もしなかった大災害に遭遇。この間、たくさんの辛さ・悲しさ・無念さを皆さま方とともに「試練」として受け止め、復旧・復興に向け一丸となり乗り越えてきました。
そのような中、昨年12月7日には、阿蘇に住む私たちだけでなく、内外問わず訪れる方々の心の拠りどころであり、復興の象徴としてシンボリックな存在である国指定重要文化財「阿蘇神社 楼門」が竣功、たくさんの方々に、万感胸に迫る大きな喜びと感動を与えてくれました。
楼門復興を機に地元商店街や各団体等、多くの方々のご協力により開催された「阿蘇復興ちょうちん祭」、「冬の大花火」、「数々の奉納」などはまさに感動ある希望の証でありました。冬空に幻想的に浮かぶ楼門の姿は、阿蘇神社の歴史に重みを感じさせるばかりでなく、私たちの思いを後押しするかのように「復興の灯」から、「希望の灯」へとしっかり未来に引き継がれたことを印象付けています。
また、令和3年10月の阿蘇中岳噴火により遅れていた火口周辺一帯の整備も昨年8月、天皇陛下の「御製碑」の建立をはじめ、「二次避難休憩施設」、「火口の新見学エリア(Eゾーン)」が完成、一段と魅力ある話題性の高い観光資源として、より安全安心な場所へと変化を遂げ、新たな体験の創出に繋がるものと期待されます。
外国人を含めた昨今の観光入込客数は、コロナ禍前に回復してきました。経済活動を後押しする誘客キャンペーンの実施や既存イベントの復活と併せ、引き続き、交流人口の増加に取り組むとともに、引いては移住者・定住者の増にもつなげて参ります。
しかしながら他方では、不安定な国際情勢や円安の進行により、一昨年から原油や原材料の価格が高騰、すべての分野で物価が上昇し続け、地域経済活動や私たちの日常生活に大きな影響を与えています。これまで本市は、国の指針と独自の施策を絡め、地域経済の活性化や足元の物価高から生活を守るための施策を展開してきました。今年も国等の動向をしっかりと注視しながら、皆さま方の負担感及び経済の影響を軽減、阿蘇に住んでいてよかったと生活者・事業者の方々がそれぞれに実感できるよう支援策の充実に取り組んでいきます。
人口減少が続く中、働ける企業誘致、移住定住は喫緊の課題であり、今回の台湾積体電路製造(TSMC)の進出は、絶好のチャンスであります。庁内においても「阿蘇市パブリック・リレーションズ推進チーム」を立ち上げ、「移住定住促進」「観光交流」「企業連携」について正確な情報、動向やニーズを収集、マッチングを重ね阿蘇市にとって実質的成果が生まれるようチャレンジして参ります。
特にインフラ整備は急を要しており、その主軸「私たちの未来につながる道路」として注目されている大分―熊本を結ぶ「中九州横断道路」の早期完成に向け、さらに集中して全力で取り組んでいかねばなりません。
阿蘇市のチャレンジワード「人がつながり創りだす新しい阿蘇」その節目の年として、熱い情熱と大いなる未来開拓精神をもって、更に足腰の基盤を整え、引き続き、市民皆さまとの対話を大切に重ねながら、全身全霊をもって持続性高い幸せを実感できる阿蘇市建設に邁進して参ります。皆さま方のなお一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
今年一年が皆さま方にとって素晴らしい飛躍の年でありますことを心から祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

健康が一番!
元気が一番!
全ての皆さまが幸せをつかむことが一番!

阿蘇市長 佐藤義興

■市民の皆さまには、夢多き初春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。阿蘇市議会を代表いたしまして、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
昨年中は、皆さまのご支援とご協力により、議会運営に精励することができましたことを、心からお礼申し上げます。
昨年は1月に市議会議員の改選が行われ、4名の新人議員を含む18人の議員が市民の皆さまの負託を受けました。議員の平均年齢は64歳へと変わり、これから若い議員の声も、しっかりと議会を通して市政に届くものと感じています。
また昨年は、脱コロナへと大きく社会全体の流れが変わった1年でもありました。8月には阿蘇山上の火口二次避難休憩施設の整備とともに、新たな見学エリアの運用開始をはじめ、12月には、皆さまの心の拠りどころでもありました阿蘇神社の一連の復旧も竣功、円安も追い風となり、外国人観光客も含め、国内外からの多くの方々が、この阿蘇の地を訪れ、満喫いただいた1年でもありました。
しかしながら、国においては、景気は緩やかに回復傾向にあると言われてはいるものの、「地方創生」、「地域の活性化」が大きな課題となった1年でもありました。
本市においても財政の健全化をはじめ、「安全で安心なまちづくり」、「子育て」、「健康」、「福祉」といった多くの課題に直面しており、さまざまな手法によりこれらの課題に積極的に対応することが求められています。
こうした中、議会は、政策形成や多様な市民の皆さまの意見などを通じて、意思決定機関として、また、執行機関の監視・評価機関としてその役割を十分に発揮し、皆さまの福祉の向上及び市政の発展に寄与していかなければなりません。
阿蘇市議会と致しましても、議員一人ひとりがその責務を自覚し、議員としてより一層の資質の向上に努めるとともに、議会の改革・活性化に引き続き取り組み、皆さまの負託とご期待に応えるべく、誠心誠意尽くしてまいる次第であります。
どうか本年も市議会に対し、さらなるご理解を賜りますようお願い申し上げますとともに、本年が皆さまにとりまして、幸せで実り多く、大いなる飛躍の年となりますことを心よりお祈りし、新年のごあいさつといたします。

阿蘇市議会議長 菅敏德

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