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自治体の皆さまへ

加賀市の教育が大きく変わります。地域は学校の応援団!(2)

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石川県加賀市 クリエイティブ・コモンズ

▽コミュニティ・スクールで地域も学校づくりに参加を
加賀市は、地域の結びつきが強く、大変子ども想いの土地柄です。その結びつきと想いをぜひ、学校づくりの大きな力にしてほしいと思います。その仕組みがコミュニティ・スクールです。
コミュニティ・スクールの基本的な理念は、地域と学校が「どんな子どもに育ってほしいか」という共通の目標に向かって一体となり協力することです。そのことで、地域の支援を受けた学校の負担が減り、先生が子どもの学びに専念できる環境が作られ、地域の宝である子どもの成長につなげることができるようになります。
1つの事例として、コミュニティ・スクールを導入した鳥取県南部町が文部科学省の会議にて発表した例を紹介します。2年間で、「毎日の授業が楽しかった」の数値は右肩上がりで、「授業がわかるようになった」生徒の割合も増えています。
そして、地域と学校の共通の目標になる指標の一つが、各学校で明示している「目指す児童・生徒像」です。下に、市内6校の「目指す生徒像」を掲載しました。地域の皆さまにおかれましては、自分の中学校区について、ぜひご確認いただければと思います。


※文部科学省コミュニティ・スクール事例集より抜粋

▽デジタル化で、保護者や市民との情報共有をスムーズに
コミュニティ・スクールでの活動を補完するものとして、加賀市の強みの「デジタル」を活用し、情報共有をスムーズに行う仕組みを今年度から取り入れました。
学校から家庭への情報発信、家庭から学校への欠席連絡等を迅速に行えるよう、「コドモン」というアプリを導入し、双方の利便性を高めます。

▽すでに地域からコミュニティ・スクールの発信が
各地区のまちづくり推進協議会が発行する広報誌では、コミュニティ・スクールを紹介する記述として、次のようなものが見られました。地域が学校を応援する姿が感じられます。

この取組は、
・学校と地域が目標を共有し、連携協働しながら、子どもたちの豊かな学びや成長を支えていくものです。
・学校運営協議会が、地域の「ひと・もの・こと」の教育力を活用して、子どもたちに「社会で生きる力」「学ぶ楽しさや喜び」「ふるさと加賀市を愛する心」等を醸成する
・学校運営協議会が中心となって、学校と地域・保護者をつなぎ、学校のパートナーとして地域全体で「地域とともに学校づくり」を進めていくものです。

地域の皆さんと一緒に「子どもが主役」の学校づくりを進めたいと思います。

◆加賀市内の6校の中学校の「目指す生徒像」
▽錦城中学校
・互いを認め、支え合う生徒
・自ら考え行動し、学び合い、高め合う生徒
▽橋立中学校
・自ら課題を見つけ、進んで学び、将来に向かって努力する子(自主性)
・一人ひとりの違いを認め、思いやりの心を持ち、他者も自分も大切にする子(道徳心)
・社会のルールやマナーを守り、責任を持って行動できる子(社会性)
・心身ともに健康で、何事にも根気強く挑戦し、やり遂げる子(健全な心身)
▽片山津中学校
・自ら考え、学び、自他の良さに気付く生徒
・自らの考え・主張を自分の言葉で伝えられる生徒
・お互いに認め合い、助け合う生徒
・将来の夢や希望を持ち、自主的にその実現のために努力できる生徒
▽東和中学校
T:たくましく何事にもくじけない心と体を持った生徒
O:思いやりのあるやさしい心を持った生徒
W:わたしとあなたの命を大切にする心をもった生徒
A:ありがとうと感謝する心をもった生徒
▽山代中学校
や:やり抜く力をきたえ生きる生徒
ま:学ぶ意欲を持ち共に努力する生徒
し:集団の規律を守り高め合える生徒
ろ:労を惜しまずに社会に貢献できる生徒
▽山中中学校
・心豊かによりよく生きる生徒(自立)
・仲間と共に伸びる生徒(共生)
・思いやりと感謝の心を持つ生徒(貢献)
・自己の未来を拓く生徒(創造)

「加賀市学校教育ビジョン」に示された4つのプロジェクトのご紹介は本号で一区切り。今後は、それぞれのプロジェクトにおける取組の進捗をお伝えいたします。

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