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加賀市の教育が大きく変わります。地域は学校の応援団!(1)

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石川県加賀市 クリエイティブ・コモンズ

■vol.5 子どもの幸せを、地域と学校で。
◆学校教育ビジョン4つの柱の4つ目、「地域と一緒に」プロジェクトについて説明します。
▽「子どもが主役」
各地区のまちづくり推進協議会が発行している広報誌で、下記のような記載がありました。

未来を担うこどもたちが、いきいきと過ごせる地域を実現していくこと、それが大人世代の役割だと思います。安全に過ごすための防犯、防災対策、教育環境の整備や通学時の利便性の向上、地域のことを伝えていくための世代を超えた交流の場をつくるなど、取り組むべき課題はたくさんありますが、子どもたちにとって過ごしやすい地域は、きっとどの世代にとっても同様であるはずです。

まさに、学校教育ビジョンで大事にしている「子どもが主役」という考え方そのもの。子どもは、学校だけではなく、地域によって支えられています。

▽学校の先生は大変
一方で、「子どものために」日々活動している先生の労務量が過大になっており、全国的に問題になっています。今年4月に文部科学省が発表した「教師の1日当たりの平日在校等時間(令和4年度/10・11月調査)」「所定の休憩時間内にとった休憩時間」の平均値は下のようになっています。

教諭教師の1日当たりの平日在校等時間と休憩時間
(令和4年度/10・11月調査)

この状況を生んでいる1つの理由として、日本では、学校の担うべき業務を明確化せず、「子どものことと言えばすべて学校に」という社会的雰囲気を作ってしまった側面があげられます。そこで、平成29年に文部科学省は「基本的には学校以外が担う業務」として、次の4項目を例示しました。
[1]登下校に関する対応
[2]放課後から夜間における見回り、児童生徒が補導された時の対応
[3]学校徴収金の徴収・管理
[4]地域ボランティアとの連絡調整
そして、これらの4項目の実施状況について、令和4年度に全国的な調査が行われた結果、「基本的に学校以外が中心となって対応できている」と回答した学校の割合は、
[1]61・0%
[2]25・8%
[3]36・5%
[4]44・6%。
依然として、「基本的には学校以外が担う業務」を学校が行ってしまっている状況があります。このことは、結果として本来の学校の大きな役割の1つである、子どもの「学びの保障」がおぼつかなくなる状況を生み出しかねません。

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