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自治体の皆さまへ

「田んぼでSDGs」始めました。

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石川県加賀市 クリエイティブ・コモンズ

■きれいな花が咲きました!
暖かな日差しが降り注ぐ5月。北陸新幹線の高架が見渡せる打越町の田んぼに、小さく可憐なピンク色の花が咲き誇り、辺りは甘い香りが漂いました。「緑肥」として育てたクローバーの一種である「まめ小町」(ペルシアンクローバー)が満開を迎えたのです。
昨年10月にまいた種が一面に生い茂り、大きなところでは腰近くまで成長しています。
「これほど茂るとは思わなかった。きれいに花が咲きましたね」と、農家の森宏一郎さん、由美子さん夫婦が笑顔で話してくれました。
田んぼで米と大豆をローテーションしながら栽培をしている森さんは、加賀市、石川県、JA加賀、雪印種苗株式会社と共同で緑肥を使った大豆の無肥料栽培にチャレンジした10人の農家のうちの1人です。

■今注目の「緑肥」とは?
田んぼでイネ科やマメ科の植物を育て、葉や茎を緑色のまま新鮮な状態ですき込む(土の中に混ぜ込む)と、土の中でゆっくりと分解し、肥料成分に代わります。
緑肥は、化学肥料の使用量を減らし、作物が育ちやすい土をつくることができるため、環境にやさしい持続可能な農業の取り組みの一つとして大きな注目を集めています。
また、「まめ小町」の可憐な花とやさしい香りは景観形成にも一役買っています。

■緑肥の効果は?
緑肥は、大豆の種をまく約半月前に田んぼにすき込みます。大豆には化学肥料を一切使いません。「初めてで何もかもが未知数なので、大豆の成長を見ながら、緑肥の効果を見極めたい」と、森さん夫婦の挑戦は続きます。
猛暑が続く8月初め。青々とした大豆が力強く育っていました。収穫まで気は抜けませんが、緑肥はしっかりと役立っているようです。
原料の大部分を輸入に頼る化学肥料の使用から、緑肥を活用する持続可能な農業へ「田んぼでSDGs」は始まっています。

市では、この緑肥作物を使った環境にやさしい大豆栽培の取り組みを農家と一緒に進めていく計画です。ご興味がある人は、農林水産課までお問い合わせください。

問合せ:農林水産課
【電話】0761-72-7910

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