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世界への玄関口 つばた空港 Tsubata International Airport

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石川県津幡町

■HUNTER(ハンター)×Davis(デイビス)
氏名:フレンチ・デイビス・H(ハンター)
誕生日:1996年7月21日
出身:アメリカケンタッキー州
趣味:ボルダリング・ピアノ
【E-mail】kokusai@town.tsubata.lg.jp
つばた空港執筆者(町CIR・ALT)製作!
つばたイングリッシュチャンネル

■原点
趣味でピアノを弾く人は何人いるでしょうか?数えきれないほどいるかもしれませんが、ピアノを弾くきっかけもきっと同じくらいたくさんあるでしょう。そのきっかけは非常に個人的なもので、続ける糧でもあると思います。ですが、何かを長く続ければ続けるほど頑張る糧は変わっていくものです。だからこそ、たまには始めたきっかけを思い出す必要があります。そこで、自分が日本語を勉強するきっかけとなった出来事を思い出したいと思います。
2018年の夏に初めて日本を訪れました。このとき私は、日本語が話せず、知っている日本語と言えば「ありがとう」や「すみません」ぐらいでしたが、それでも楽しい旅行でした。友達4人と一緒に来て、その中の2人は以前にも日本に来たことがありました。その2人とインターネットのおかげで日本のあちらこちらに行くのにあまり困ることはありませんでした。東京や大阪、京都、函館まで行きました。
函館で老夫婦が経営する天ぷら屋さんに行きました。ご夫婦は英語が喋れず、私たちは日本語が喋れませんでしたが、お互いにコミュニケーションを取ろうとしました。食べ終わると天ぷらを作ってくれたおじいさんが「おいしい?」と私たちに聞きました。これも当時私たちが分かった日本語の中の一つで、私たちは一斉に「おいしい!」と答えました。お店を出る前におばあさんはお菓子を渡して、私たちを温かく見送ってくれました。
そのとき初めて、日本で楽しい時間を過ごしていても、日本語が分からないせいで大事な何かを見逃していることに気づきました。あのご夫婦が私たちにものすごく優しくしてくれて、今でもあのとき何を言っていたのだろうと常々思ってしまいます。
日本旅行の残りわずかな時間があっという間に過ぎ、気づけばアメリカに帰るときが来てしまいました。時差ぼけが治ったら、次に行くときにそこで会う日本人と話せるようにと願いながら、すぐに日本語の勉強を始めました。勉強しているうちに日本語の勉強を続ける理由が何回も変わりました。変わったというよりその理由が増えたというべきでしょうか。変わったり、増えたりする中で、最初のきっかけを見失うことがあります。ですから皆さんにも趣味や熱心に取り組んでいることのきっかけをたまには思い出してほしいです。その原点を忘れないために。

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