熱気人(あつぎびと)インタビュー 脚本家 古沢 良太さん(2)

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◆厚木のこと
▽創作が好きなのは何かに影響を受けられて
周りにすごく子どもが多くて、時代的に。僕が生まれ育った辺りには、商店街がありました。当時、実家も商売をしていて、隣近所も商店で年の近い子がいっぱいいて、毎日遊んでいました。画用紙を買ってきてボードゲームみたいなものや、すごろくゲームみたいなものを自分たちで考えて作っていました。人と違うことを考えたり、人に喜んでもらったり、楽しんでもらうのが好きでしたね。

▽「ALWAYS三丁目の夕日」みたいな感じですね
あそこまで古くはありませんが、言ってみればそうですね。ずらっと個人商店が並んでいました。全部覚えています。酒屋さんがあって、八百屋さん、床屋さん、ラーメン屋さん、てんぷら屋さん、古本屋さん、それで、うちはお米屋で。八百屋さんやおそば屋さんの子とよく遊んでいましたね。

▽厚木で思い入れのある場所や行っていた所はありますか
よく行っていた所…。いや〜、なんかほんと、悪いことしかしてなかったからなぁ。その頃は悪いと思っていなかったけど、今思えば。小学生の頃は、近くにあった工場に忍び込んで探検したり、広い駐車場で野球やサッカーをしたり、家の前の路上で缶蹴りのようなことをしていました。それは楽しかったですね。それにしても今思うと、何で大人が怒らなかったんだろうと思いますよね。高校・大学の頃は、学校帰りに駅前の本屋によく行って、全ての階に立ち寄っていました。画材も売っていましたしね。今も本屋はありますよね。あとは相模川もよく遊びに行っていました。厚木神社の裏の辺りとかよく歩いていましたね。学生の頃、将来に悩んでいた頃に、よくあの辺を歩いていました。

▽古沢さんにとって、厚木はどんなまちであってほしいですか
住みたい街(ランキング)とかに挙がっていますよね、最近。まぁでも基本的に…、すごく大きな川があって、山の方に行くと、温泉があったり、田畑もいっぱいあるので。駅周辺は街ですけど、ちょっと離れるとすごくのどかで。多分、そういう本質的なものは変わらないんだろうなと思っています。あとは、図書館とか、映画館とか、文化会館もそうですけど、何か文化的な施設がちゃんと、あり続けてくれるといいなぁと思います。

◆これから
▽これから手掛けてみたい作品はありますか
やってみたい企画のアイデアは、たくさんあります。映画、ドラマ、アニメ、舞台とか、出口はあまり気にせず、内容で、自分がちょっとやってみたい、作ってみたい物語にストイックに向かいたいっていう気持ちです。今は配信とか出口が増えて、本当に中身さえ面白ければ、いろんなタイプの物語が作れるようになっていると思います。そういう意味ではすごく面白い時代でもあるので、今までの常識にとらわれず、自由な発想で、新しい物語を作ってみたいなぁと思います。あと、大河ドラマをやって、いろいろ得たものもあって。何か、もう一度初心に帰って、新人のつもりで一からまた、基礎からじゃないですが、もう1回勉強し直して、新たな気持ちでやっていきたいという感じに今はなっています。

▽脚本以外で何かやってみたい事はありますか
あった気がするんですが…。まぁたわいない事ですけれども、世界のいろんな都市に住んでみたいっていう気持ちがあります。どこにいてもできる仕事を幸いしているので。ドラマや映画も、どんどん国境を越えるようになってきたので、いろんな国の人と仕事をしてみたいと思うし、世界中の人に、喜んでもらえるようなものができたらいいなと思っています。いろんな都市を転々としながら、ズームで打ち合わせして、書いて、データで送って、どこにいるか捕まらないみたいな感じで。

■サイン入り色紙をプレゼント
対象：市内在住の方2人
申込み：市公式LINEの応募フォームまたはハガキに古沢さんの色紙希望の旨と〒住所、氏名、電話番号を書き、1月31日(必着)までに〒243-8511広報課へ。
【電話】225-2040
抽選。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

■図書展　脚本家・古沢良太を作った本
古沢さんが学生時代に中央図書館で手に取った本や、手掛けた脚本に関わる本などを展示・貸し出します。
期間：1月31日まで
内容：関連書籍約50冊と直筆サインなどを展示

問合せ：中央図書館
【電話】223-0033

■2025年1月リニューアルオープン　文化会館の利用受付を開始
1年後のオープンに向けて、施設貸し出しの受け付け・抽選を順次実施していきます。
受け付けや抽選の詳細は文化会館HPに掲載。

問合せ：文化会館
【電話】225-2588