6月4日から10日は歯と口の健康週間です。今回は災害時の口腔ケアについて紹介します。
日頃から口の健康を守るとともに、非常時の対策もしっかり行っておきましょう。
◆命を守る口腔ケアを
災害時には、地震による家屋倒壊など直接的な被害だけではなく、避難生活による体調悪化や過労など、間接的な要因で亡くなる、いわゆる災害関連死のリスクがあります。
被災すると、非常食など偏った食事により栄養バランスが乱れやすいうえに、過度なストレスにより免疫力が低下しがちです。また、水や衛生用品の不足により、口腔内の衛生環境が悪化することで、細菌への感染リスクが高まります。平成7年の阪神・淡路大震災や同28年の熊本地震では、災害関連死の中でも肺炎(誤嚥性(ごえんせい)肺炎を含む)で亡くなったかたの割合が高く、歯周疾患を原因として肺炎を発症したかたも少なくなかったと考えられています。
災害時の口腔ケアは命を守ることにもつながるのです。
◆災害時の備えとして口腔ケア用品も忘れずに
災害時の備えとして、口腔ケア用品も忘れずに用意することが重要です。避難生活では水が不足する場合がありますので、水で口をすすがなくても使用できる液体歯磨きや、歯や入れ歯などを拭くウエットティッシュを準備しておきましょう。
◇非常時用に備えておく口腔ケアグッズ
・歯ブラシ
・液体歯磨き・洗口液(マウスウォッシュ)
・ウエットティッシュ
など
◆日頃からお口の健康を意識しましょう
災害時にはいつもと同じような口腔ケアをすることが難しい場合もあります。日頃から歯や口の中のケアを欠かさず、口腔内の環境を万全にしておくことが重要です。
市は、成人歯科健診や口腔がん検診など口の健康を守る施策を推進しています。近年では、口の健康が全身の健康に影響していることも指摘されています。定期的に口の健康状態をチェックして、体全体の健康維持につなげましょう。
問い合わせ:保健福祉センター医療健診課健康診査・がん予防・新型コロナウイルス対策係
【電話】260-5662【FAX】260-1156
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