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都市計画マスタープランを改定しました 〜小田原市のまちづくり指針〜

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神奈川県小田原市

令和5年3月に、「小田原市都市計画マスタープラン」を改定しました。
土地の利用、市街地の開発、道路の整備など、都市計画マスタープランは、まちづくりのルールの決定や見直しに関する基本的な指針となります。

◇都市計画って何だろう?
都市計画の目的は、まちづくりのルールを定めることによって、暮らしやすい秩序のある都市をつくり、そこに住む皆さんが安心して暮らすことができるようにすることです。
まちづくりのルールを定めるためには、都市計画マスタープランが必要です。

◎住宅もビルも工場もごちゃごちゃに建っていて住みにくそう
用途の異なる建物が混在すると、互いの生活環境や業務の利便が悪くなります。

◎ふーん、こっちは住むところと、工場などがあるところが分かれているのね
◎建てられる建物の大きさも決められてるんじゃ
似たような建物が集まっていると、それぞれにあった環境が守られ、効率的な活動を行うことができます。

◆改定のポイント
・人口減少・少子高齢化のさらなる進展への対応
・都市の活力が持続的に確保される集約型都市構造の構築
・脱炭素社会の実現に向けた取り組み
・激甚化(げきじんか)・頻発化する自然災害への対応
・デジタル技術を活用したまちづくり
・公民連携によるまちづくりの推進

◆主な計画の内容
〈将来都市像〉世界が憧れるまち“小田原”に向けて
◇まちづくりの基本的な方針
《まちづくりの推進エンジン》
・選択と集中による都市基盤整備・公民連携やデジタル技術を取り入れたまちづくり

《豊かな環境の継承》
・豊かな自然環境を生かしたまちづくり・自然災害への対応など安全安心なまちづくり

《地域経済の好循環》
・企業が進出しやすい基盤や市街地の形成・歴史的風致(ふうち)や農林水産物などを守り育てる環境の確保

《生活の質の向上》
・小田原らしい暮らし方ができる多様な居住地の確保・移動手段の確保など幸せと安心感を実感できるまちづくり

◇将来の都市構造図
《交流軸》
都市間交流軸
都市内交流軸
各拠点をつなぐ環状交流軸
広域中心拠点と地域中心拠点をつなぐ交流軸
地域拠点・生活拠点と中心市街地をつなぐ交流軸
地域拠点・生活拠点同士をつなぐ交流軸
親水空間軸

《土地利用》
市街化区域
都市機能誘導区域
居住誘導区域

《拠点》
広域中心拠点
地域中心拠点
地域拠点
生活拠点
工業拠点
緑の拠点

※詳しくは本紙6ページをご覧ください

・詳しくはこちら
※QRコードは本紙6ページをご覧ください

都市計画マスタープランでは、第6次小田原市総合計画と整合を図り、「将来都市像」と「まちづくりの基本的な方針」を定め、これら都市の目標像を踏まえ、本市が目指す都市構造を示しました。
まちづくりの課題は多々ありますが、そのうちの一つとして、人口減少・少子高齢化のさらなる進展に対応したまちづくりが求められています。誰もが不便なく日常の生活が営める持続可能なまちとするためには、定住人口を増加させるとともに、一定の人口密度を維持する取り組みが必要です。
そこで、都市構造の基本的な考え方としては、鉄道駅周辺など拠点の魅力を高め、医療や福祉、商業といった都市機能の集約による居住の誘導を図るとともに、それぞれの拠点間や都市間を結ぶ交通機能の向上を図り、持続可能なまちづくりを進めていきます。

◇地域別構想
地域別構想では、市域を6つの地域に区分し、地域の特性に応じたまちづくりの方針を示しています。
・川東北部地域
・橘地域
・富水・桜井地域
・川東南部地域
・中央地域
・片浦地域

《富水・桜井地域》
清らかな川や緑豊かな田園風景を守りながら、酒匂川流域の都市基盤整備により、鉄道沿線の利便性の高い地域づくりを目指します。富水駅・栢山駅周辺は、生活サービス施設の集積を促進します。

《中央地域》
歴史的・文化的資源の活用による回遊性の向上や都市計画制度などで都市環境の質を高め、商業・業務・医療・福祉・文化機能や居住機能の集積を推進し、にぎわいと活気あふれる市街地の形成を目指します。

《片浦地域》
山岳丘陵地や海岸線などの自然環境を保全・活用し、その魅力を市内外に発信する他、農林水産品のブランド化の支援などによる振興や、観光的な結び付きによる地域の活性化を目指します。

《川東北部地域》
田園風景や曽我丘陵の緑に囲まれた環境に調和し、活力と潤いを感じられる地域づくりを目指します。道路交通の要衝であるため、工業・流通業務地の形成に向け市街地整備の検討を進めます。

《橘地域》
公共交通などの広域連携の充実・強化で利便性の向上を目指すとともに、田園風景と調和した良好な住宅市街地の形成を目指します。市民農園など都市住民との交流を通じて、地域の活性化を図ります。

《川東南部地域》
市街地の質的向上を図るとともに、鉄道駅周辺は、計画的な近隣商業を形成し、良好な環境の住宅地や工業地、活力ある商業地が共存する生き生きとした地域づくりを目指します。

◆[コラム]良好な居住環境を守ることもできます
〜都市計画提案制度の活用〜
◇都市計画提案制度とは?
・都市計画提案制度は、一定の要件を満たせば、都市計画の変更や決定を提案できる制度です。
・都市計画に定める地区計画では、建物の高さや敷地の広さなどのさまざまなルールを選択的に定めることにより、地区の特性を生かしたまちづくりに誘導できます。
・都市計画提案制度を活用すれば、地域の魅力や課題を一番よく知る皆さんから提案を受け、まちづくりのルールを定めることができます。

◎例
・建物の高さは10m以下とする
・敷地の広さは200平方メートル以上とする
・ブロック塀を禁止して生垣にする

▽城山三丁目地区地区計画 ~住民主体の地区計画の事例~
城山三丁目地区は、小田原駅の西口や小田原城の天守閣に程近い高台にある住宅地です。
地区の良好な居住環境を守り育てることを目的として、地域住民が主体となり、市と協力して地区計画を策定しました。

《地元リーダーの声》
取り組んだきっかけは、近くで起きた小田原城の天守閣の高さを超えるマンション計画への反対運動でした。開発計画が起こった後の対応に限界を感じ、将来に向けた居住環境を守っていくために、地区計画作りに取り組みました。

【WEB ID】P07887

問合せ:都市計画課
【電話】33-1571

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