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特集 地域のみんながつながる場所『学校』

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神奈川県川崎市 クリエイティブ・コモンズ

学校と聞いて、どのようなイメージが思い浮かびますか。子どもたちの教育や生活の場所であることはもちろん、実は地域の活動の場所としても使うことができます。
子どもの遊び場や、地域住民の交流の場などのさまざまな「学校の活用方法」を紹介します。

◆学校の使い方といえば…
校庭を使ってスポーツ団体による活動
体育館を使って選挙の投票所

学校は、選挙や防災訓練の場所となることが多くあります。
また、地域のスポーツ団体などさまざまな団体が学校施設を活用し、活動を行っています。

さらに、こんな使い方が始まっています

■放課後の校庭で、のびのびと
みんなの校庭プロジェクト

「外で思い切りボール遊びをしてみたい!」という子どもたちの声から、市立の全小学校に広がったプロジェクト。
市は、校庭が放課後の遊び場所の一つとなるように、子どもたちの思いを大切にしながら、自由に遊べる環境作りを進めています。

◆子どもたちを中心としたルール作り
5年5月末に開放が始まった御幸小学校の事例。
ルールは小学校ごとに作られるため、内容は異なります。

STEP1 子どもたちが意見を出し合う
子どもたちから、校庭開放への思いや「どんなルールがあったらよいか」についてたくさんの意見が集まりました。

STEP2 ルールを作る
子どもたちの意見をもとに、ランドセル置き場などについてルールを作りました。

遊べる学年:4年生以上
曜日・時間:〇曜日△時まで
帰宅の有無:帰らずに遊べる
ボール遊び:可
その他:遊ぶ日は保護者に話しておく。ランドセルは決まった場所に置く。時間になったら自分たちで片付けをして帰る。

STEP3 ルールを共有
校庭開放は、公園と同じように、放課後の遊び場所の1つとなるため、学校の管理の下にはないことを保護者へお知らせしました。

自分たちでポスターを作成し、ルールを全児童に周知しました。

ついに開放スタート!
多くの子どもたちがドッジボールやキャッチボールなどを楽しんでいます。

▽校庭開放で遊ぶ子どもたちの声
「これまでボール遊びができる場所はあまりなかったけど、学校では思い切りボールで遊ぶことができるようになりました。」(6年生 しょうたろうさん)

「校庭開放がはじまって、クラスや学年が違う友達ができました。自分たちが中心になって作ったルールの中で、みんなで楽しく遊べてとてもうれしいです。」(6年生 かずとさん)

◆こんな事例も~地域とつながる場所へ
柿生地区総合型地域スポーツクラブGETは、柿生小学校を活用して、英語教室や走り方教室などといった、幅広い種類の体験活動を地域の子どもたちに提供しています。

「子どもたちにとって、地域の大人と接することは貴重な経験になると思います。柿生小学校の近くに住んでいるのですが、顔見知りの子どもと会うと挨拶を交わしたりします。学校の空間を活用した体験活動を通して、地域と学校の交わりが育まれています。」(GET副理事長 林さん)

■学校を、地域の活動拠点に
Kawasaki教室シェアリング

学校の開放施設:校庭、体育館、特別教室等(実は、ここも使えます)

夜間の体育館や、土日の校庭を使って地域のスポーツ団体などが活動をする光景を見たことがありますか。実は、校庭や体育館と同じように、学校教育に支障の無い範囲で、特別教室等(多目的室や図書室、音楽室など)を地域の人々が趣味や地域活動、体験講座などさまざまな目的で使うことができます。

◆例えば、こんな使い方が
使える教室の種類や数は、各学校によってさまざまです。近くの市立小・中学校でどのような教室が使えるか、チェックしてみませんか。開放施設一覧は市ホームページから。

▽上映会
フィルムやスクリーンを持ち寄り、子どもから大人まで楽しめる上映会を開催しました。

▽鍵盤ハーモニカ練習
子どもたちが学校で演奏している曲を、大人が久しぶりに学校で演奏しました。
楽器の演奏ができる教室は一部に限られています。

▽小学生向け体験講座
地域の大人が先生役となって、子どもたちに科学に興味をもってもらうきっかけの場をつくりました。

▽哲学対話
人気の漫画を話題に取り上げ、印象に残ったシーンなどを語り合う哲学対話。同じことに興味をもつ幅広い年代の人々が、学校という身近な場所で親交を深めました。

◆実際に使った人の声
5年8月、新城小学校の特別活動室を借りて「浴衣着付けボランティア」を開催した田村さん。地域の親子が、近所のお祭りに浴衣を着ていけるように、浴衣の着付け方を友人と一緒に教えました。

「自分が住む地域の人々に「自分の得意なことで、力になりたい」と思ったのがきっかけです。小学校の教室を使って開催することで、地域の子どもたちが気軽に参加してくれて、喜んでもらえたことをうれしく感じています。」(田村さん)

◆詳細はこちらから
学校の施設を継続的に利用する場合と、1日限りで利用する場合で申し込み手続きが異なります。申し込み条件など詳細は市ホームページで。

◆申し込み手続きの簡素化を進めています
▽予約システムandスマートロックの導入(市内の一部の小・中学校で実証実験中!)

システムで予約すると、予約した時間のみ有効な、学校に入るための暗証番号が送信されます。
このように、みんなが安心して使うことのできる仕組みを目指しています。

導入されると…
いつどこが空いているか誰でも確認できる
鍵の受け渡しが不要に
利用者、学校側の負担軽減に

問い合わせ:教育委員会事務局生涯学習部地域教育推進課
【電話】044-200-3309【FAX】044-200-3950

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