文字サイズ
自治体の皆さまへ

[特集]ボランティアでつながる思い(1)

1/20

神奈川県平塚市

誰かの力になりたい、生きがいを作りたい、人として成長したい…。その思いを、ボランティア活動で実現しませんか。ボランティア活動をする人たちと、活動をサポートする市社会福祉協議会のボランティアセンターを紹介します。

◆平塚歌唱サポートの会
「私たちと歌うのを毎月楽しみに待ってくれている人たちがいて、帰るときにはお互い名残惜しくなってしまう。皆さんの笑顔は私たちの生きがいです」と語る、平塚歌唱サポートの会の三川トシ子さん。同会では、参加者らが季節の童謡などを歌うのを手助けする活動をしています。昔の出来事を話して回想してもらったり、歌いながら手遊びをしてもらったりして、参加者の頭の運動になるようなプログラムを作っています。
メンバーは21人で、男性4人女性17人がいます。伴奏を担当する柴尾淳子さんは、「音楽の知識を生かして活動できるのが楽しいです」と笑顔を見せます。「高齢の方は原曲のままだとキーが高いことが多いので、歌いやすいように伴奏のキーを少し低めにアレンジしています。ゆったり歌えるように、スピードも原曲より少し遅めにすることもあります」。
活動の中心は、老人ホームなどへの訪問ボランティアです。特に特別養護老人ホームでは入居者が外に出る機会がないため、訪問ボランティアのレクリエーションが入居者にとって大切な時間になっているそうです。「施設に入っている方に、今日は楽しかったな、いい一日だったなと思っていただきたいんです」と三川さん。宮崎喜久枝さんは、「はじめは歌うのをためらって声が出ないという方も、隣で曲集のページをめくる手助けや声掛けなどをするうちに、楽しく歌ってくれるようになるんですよ」とほほ笑みます。歌っている間に昔を思い出し、懐かしさから泣いてしまう方もいるそうです。
新型コロナの流行以前は月に30回以上もの訪問をしていました。新型コロナの影響で活動の機会が減り、以前よりも会員が減ってしまったのが課題です。「歌は好きだけど上手くないから、という方でも大丈夫。私だって歌は得意じゃないけれど、メインはあくまで皆さんのサポートですから。楽しく一緒に活動しませんか」と大島マスエさん。和やかな4人のチームワークが光っていました。

◆湘南ひらつかマジシャンズ
「さあご覧ください。青い袋の中に破れたチラシを入れます。湘南ひらつかマジシャンズが総力を挙げて開発した不思議な転送ケーブルで、破れたチラシの中身をボードに転送してみせましょう!」
福祉会館の会議室。湘南ひらつかマジシャンズ会員の福原光一さんが、オリジナルのマジックを披露します。福原さんが念を送るポーズをしてボードにかぶせられた布を取ると、破れたはずのチラシが一枚につながって登場。「わぁ、どうやってるの?」「これ、いいねぇ」。会員らの拍手が響きます。
平成12年に結成し、現在は50~80代の会員20人が活動している、湘南ひらつかマジシャンズ。男性8人女性12人が在籍しています。会員のマジック歴は、長い人で20年以上。定例会では新しいマジックを教えあったり、持ち回りでマジックを披露したりして、技術の向上を図っています。年に一度の発表会の他、ボランティア訪問として、老人ホームや福祉施設、幼稚園などに出向いてマジックを披露しています。
会長の藤木邦雄さんは、「訪問先でマジックを披露したときの、お客さんの喜ぶ顔や拍手が一番のやりがいです」と、ボランティア活動の魅力を語ります。「マジックの練習はもちろん家で一人でもできますが、人前で見せる機会がないと長続きしないものです。会員が集まって発表し合ったりお客さんの前で披露したりすることで、よりよい見せ方を学ぶこともできます」。
ボランティアセンターからボランティア訪問の依頼がくると、訪問先や人数、条件などを聞き、訪問先に合わせたマジックを披露しています。ボランティアセンターがあることで、ボランティア訪問の窓口を一本化できるメリットは大きい、と藤木さんは語ります。「ボランティアセンターが条件などをあらかじめ聞いてくれるので、会としては訪問先にコンタクトを取るだけでいいんです。活動の機会が増えますし、ありがたい存在ですね」。
新型コロナが流行する以前は、年間60回ほど訪問活動をしていたそう。「去年までは新型コロナの影響で、ほとんど訪問はできませんでした。今年に入ってから、また依頼が増えてきています。4月からは会員の募集も再開しました。一緒にボランティア活動を楽しんでみませんか」

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU