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市長コラム

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神奈川県平塚市

◆経験から学ぶ
・落合克宏

100年前の関東大震災で、神田村にあった落合家は倒壊。当時の苦労を経験した祖父母からは「地震が来たらすぐに火を消して自分の身を守れ」と、幼い頃よく言われました。私の住む神田地区は、家屋の倒壊率が約96パーセントと市内で最も高く、深刻な被害でした。
市域全体で8割近くが損害を受けたといわれる建物の再建は、市民が団結して迅速に進められたようです。ここには、戦災復興にも共通する人々のたくましい底力を感じます。
平塚市の自主防災組織の結成率が100パーセントであることは、昔から続く地域の強い絆の現れではないでしょうか。市長として誇らしく思います。
私は市職員として、かつての防災課で働いた経験から「防災」には深い思い入れがあります。日頃の心掛けで災害の被害は最小限に抑えられると信じています。
大切なのは、災害弱者と呼ばれる高齢者や障がいがある方々などへの協力や支援体制の整備です。地域でどのような手助けができるかを日頃から話し合いましょう。支援が必要となる方は地域社会と交流し、避難時にどのような助けが必要かを伝えておきましょう。
災害時の不安を解消するには、防災訓練への参加も有効です。私が祖父母の経験から学んだように、災害の基礎知識を深め、緊急時の適切な行動を身に付けられるからです。
8月19日に総合公園で開く総合防災訓練では、関東大震災や東日本大震災の揺れを体感できる新しい地震体験車が出動します。防災への意識を高めつつ、自助・共助への一歩にしてみませんか。

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